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“ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観” 第2章編
今日のおすすめは!
D・L・エヴェレット “ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観”
屋代通子訳
*本との出逢い
堀元見さんと水野太貴さんのYouTubeチャンネル”ゆる言語ラジオ”で話題となったこちらの1冊。
イビピーオってなんだろう、水野さんが語らなかった箇所について自ら読みたいという想いで手に取りました。
学びがあった記述やピダハンの情報などを、これから各章毎に分けて読書記録を残そうと思います。
ゆる言語ラジオリスナー(ゆるげんがー?用例?)に楽しんで頂けたらと思います。
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それでは第2章からどうぞ!
*第2章
〈居住域について〉
・ピダハンが住んでいるマイシ川は、合流部の幅200m、平均幅30m、雨季直前は水深13cmで雨季終わりは2.5mになる。
・リオ・ドス・マルメロス川(合流部の幅は800m、水深15m程度)の支流の中でも特に大きい。
・マイシ川流域にはピダハン以外は住んでいない。
・雨季になると水の川は黒くなり、乾季には浅く透明になって川床の真っ白な砂がよく見える。
・エヴェレットが頻繁に訪れたピダハンの村であるフォルキリャ・グランデは、アマゾン横断高速道路の近くにあった。
〈ピダハンの歴史〉
・文化や言語が非常に特殊で、ピダハン達やピダハン語がどこからやってきたのか謎に包まれている。
・しかし、現在定住している地域にもともと棲みついていた訳ではない証拠がいくつか上がっている。
・根拠は、マイシ川流域に生息するサルの仲間を表す語彙がない為、ピダハンはそのサルがいない別の地域から移住してきたと考えられている。
例:トゥピ=グアラニ語族由来の名前であるパグアクというサルを、古くから交流のあるパリンチンチンかテンハリン族から借用して使用している。
〈エヴェレットの家族構成〉
・UNICAMP(サンパウロ州にある州立カンピナス大学)の修士論文のデータを集める為に家族を連れて半年間ピダハンの村に滞在する許可を得た。
・家族構成は、妻ケレン、当時7歳の長女シャノン、4歳の次女クリス、1歳の息子ケイレブ
・(第1章の記述より)
家族を迎え入れる為の支度をする際、道具や機材が重すぎて飛行機に食品を積む余地がなかった。
しかし、ピダハンに魚を分けてもらうよう頼む事はせず、いくらでも喜んで分けてくれるブラジル・ナッツだけを食べて働いていた。
魚を頼まなかったのは、まだ彼らの文化に充分精通しておらず、魚をくれというのをどう受け取るか分からなかったからという配慮から。
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木にこんなにも実るのなら余りある程なのも納得。
*次回エヴェレットの妻ケレンと長女シャノンがマラリアに感染し、エヴェレットは何日もかけて病院に向かう苦悩と闘います!
*次は第3章でお会いしましょう!