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私の辞書に、ドジという文字しかない
2月24日 月曜日
親戚の子のダンスの発表があり、開催する会場まで見に行ってきた。
毎年楽しみにしている催し。
娘と2人、予定よりも早めに家を出た。
家から徒歩で約25分の駅まで歩き、電車に乗る。
一度乗り換えてから会場の最寄駅で下車し、約20分歩く。
そして、余裕を持って到着した。
全然違う会場に。
待て待て待て待て嘘だろ?
え、なに、どうゆうこと?一昨年も去年もここでやってたはずじゃ……あ!チケット、チケット!チケット見てみよ!!
穴が開くほどチケットを見た。
全っっ然違う会場だった。
ふぁっっっきゅううう!!!!
マイネームイズドジ!!!!
マイオンリードジ!タカアンドドジ!ドジオンザドジキングオブドジ!!!
着いた時、ちょっとした違和感は感じてた。
なんか建物が仕切られてるというか、塞がれてるというか…
工事中。
ニセの会場前で、ちょっと興奮しちゃったよ。
ハハッ。ドッキリか何か?
つーか誰もいねぇよ。トラック以外、車一台も止まってねぇよ。たまにある外見工事中だけど中は「営業中」の親切な看板、立ってねぇよ。
チケットの表にがっつり会場名書いてあったのに…
またちゃんと確認もせずに雰囲気でやるからこうなった…
辞書で「ドジ」と引いてみた。
本来は「ドヂ」とのこと。
うるせぇよ!!!
ドッジボールでもドッヂボールでもドッチでもいいんだ今こっちは!!もうその先読む気無くしたわ。
とまぁそんなことグデグデ言っててもしょうがないので、切り替えて真の会場を目指すことに。
幸いにもニセ会場の駅と真の会場の駅は、何駅かしか離れていなかったので、ひとまずニセ会場から速攻で踵を返した。
娘に「ママ、ちゃんと確認しなきゃ〜」と当然のダメ出しをくらいつつ、「ごめんね!まぁ良い運動になっていいじゃん」とよく分からないこと言いながら手を握り、競歩で駅まで戻る。
20分かけて駅にもどり、真の会場がある駅まで電車に乗る。
最寄駅に到着し、徒歩15分にある真の会場まで競歩。
隣で幻のポケモンについて熱く語る娘に相槌を打ちながら、ギリギリ間に合わないことを悟る。
冷たい風に吹かれ、髪の毛が乱れようとも正面突き進む私の姿は、たぶんミュウツーも逃げる形相。
あんなに余裕もって家出たのにな…
娘にも競歩までさせちゃって、悪かったな…
そんな悔しさ満点で、ついに私たちは真の会場に到着した。
何曲か始まってしまっていたものの、スタッフさんの指示に従って、曲と曲の間にひっそりと席に座ることができた。
1番後ろ且つ端っこの席だったことが、不幸中の幸だった。
娘と2人、ちょっと息を切らしながらフカフカの椅子で心身を整える。
「あぁ、無事にここでダンスを見ることができて本当に良かった」と思うのと同時に、「私は人生であと何回ドジを踏むことになるんだろう?」という呆れた文言が頭に浮かんだ。
ほんとに、「ドジが転じて福となす」みたいなことわざでもあれば元気出るのに、ドジは転じても所詮ドヂ。
どこまで行ってもドジなんだ。
私の辞書から跡形もなく消えている「確認」「大人」「当たり前」という文字を、再度刻み込みたいと思います。