愛で救われる?
「愛という言葉は日本語に馴染まんか」
『うん。ずっと違和感があったのさ』
「実はわたしも感じとったんよね」
『あ。やっぱし?気が合うなぁ』
「けど多いかしれへん。愛が好きな人」
『そう。スピ系とかじゃよく使われるよ』
「愛は地球を救うとか……ほんまかいな」
『あはは~オレ、あの番組ちょっとさ……』
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こんにちは!
フジミドリです☆
─こちら西遊記はフジミドリの別アカウントとして創作裏話をお伝えしております─
今回の【癒や詩絵物語】は【愛】について物語と詩を編み、いつものように朔川揺さんの柴絵で締めました。
お楽しみ頂けましたでしょうか。
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「愛という漢字は心を受けるか。なるほど。うまい。こら座布団一枚やで」
『あはは~漢字はバラして覚えるよう教えてきたからね。ある時ふと、気づいたのよ』
「女偏に良で娘。家やと嫁。古なったら姑。これやったら面白がって覚えるやろ」
『どうやって生徒を楽しませるか。35年、ずっとそればかり考えてきたな』
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私は進学塾の講師です。
平成元年から仕事を始めています。これまで担当した生徒さんが三千人を超えました。
本編に書きました小六女子との会話は、担当している生徒さんをモデルにしています。
─女が無口になると始まるのよ─
このセリフは小六の時、隣の席に座る女の子が私の耳元で囁いたそのままです。
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「なかなか意味深に聞こえるセリフや」
『たぶん、誰かに聞いたんだろうね』
「ちょっとおませなイメージやけど」
『色白で笑顔の可愛い子だったよ』
「フジさんのこと、好きやったんや」
『今ならそう思えるんだけどね』
「後になってわかるいうことあるな」
『心を受けとるのが愛ってわけさ』
「日本語に馴染むような気がしてきたわ」
『あ。やっぱし?オレもそうなんだよ』
「なるほど。心を受けとるのが愛なんや」
『そう。しみじみした気持ちになるね』
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愛という漢字は「心」と「受」から成り立っている。これまで見過ごしてきたのです。
けれども、気づいてみれば、奥深いものを感じてしまいます。誰が考えたのか……
心を受け止めて受け流し受け入れる。愛から心を取って受け入れるのです。
心がスッと透き通りました。
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『イラストありがと~癒されたよ』
「ならよかったわ。嬉しいことやで」
『柴の胸元でハートが出来ちゃうんだね』
「そうなんよ。ネットで写真あってな」
『揺さんの絵を見たら詩が直せたのさ』
「ほな責任重大や。気楽に描いとるけど」
『うーん。それって最高の創作姿勢じゃん』
「フジさんは楽しんでおるんやないの?」
『公開当日の午前3時前に目が覚めてね』
「草木も眠る丑三つ時やで。呪いかよ」
『あはは~代わりに書いてもらう感じさ』
「手伝うてくれはる存在があるんやな」
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どなたにも憑いておられる守護の神霊です。これまで何度も書いて参りました。
とはいえ、なかなか信じて頂けません。
私の伝え方にも力不足な点がございまして、歯痒いところではあるのです。
守護の神霊は、私たちが信じるか否かに関わらず、無条件の愛で守って下さいます。
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「生徒はんにも伝えたいところやな」
『様子を見ながら小出しに伝えてるよ』
「誰よりも信頼できる味方なんやろ」
『どうして学校で教えないんだろうね』
「そんなん、きっと先生かて知らんよ」
『たーしかに確かに。知らない人多いな』
「知っとったら世の中が変わっとるわ」
『どんな世の中になるか見てみたいのさ』
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お読み頂きありがとうございます!
次回のフジミドリは9月29日です。西遊記が10月3日となります。どちらも午前十時の更新予定です。
是非いらして下さい。