地元へのUターン就職希望学生は60%以上!今後注目のU・Iターン採用を知る
皆さん、こんにちは。マイナビ採用コミュニケーションらぼです!
「生まれ育った町に、恩返しがしたいんです」、「好きなアニメの聖地だから、地元ではないけど★★県で働きたいんです!」という志望動機で就職先を決めた学生。地元が好きという理由はさることながら、人生のなかで趣味と仕事の両方で自己実現するために地元とも都会とも違う場所で就職したい、と考える学生は、最近では珍しいことではなくなっています。
そんな学生の気持ちを反映しているのか、いま注目されているのが「U・Iターン採用(就職)」。24年卒で新卒採用を実施する企業の23%が、今後取り組みたい施策として「U・Iターン採用(就職)」を挙げています。
※マイナビ2024年卒企業新卒採用活動調査 2023年6月2日~6月20日実施
今回は、そんな「U・Iターン採用(就職)」をテーマに、お届けしたいと思います。
1.今後取り組みたい施策№1!?注目の「U・Iターン採用」
今回のテーマである「U・Iターン採用(就職)」ですが、いま注目されている理由を考えてみたいと思います。
まずは、用語の解説です。
Uターン:地方で生まれ育った人が都市部の学校に進み、卒業後は出身地に戻って就職すること
Iターン:出身地とは異なる地方に移住して就職すること
※マイナビ2024より
上記を踏まえ、「U・Iターン採用」注目の理由を深掘りしていきます。
24年卒採用を実施する企業に向けて、「現時点での採用の問題は?」と聞いたところ、なんと70.0%に上る企業が「母集団形成」と回答しました。
冒頭でも触れましたが、続けて現在行っていないが今後取り組んでいきたいと考えている施策を聞いてみると、「U・Iターン採用」が23.0%で最多という結果に。
その理由については、特に地方企業の方がメインにはなりますが、別の都道府県にある大学に通うために地元を離れた学生に戻ってきてほしい、自社を就職先として選択肢に加えてもらいたいという気持ちがあるようです。
また、地域や名所に興味を持ってもらい就職先としても選んでもらえることは、別のアプローチから応募数の増加に繋がるという想いも。
まだまだ開拓の余地のある母集団形成のための施策として、「U・Iターン採用」に注目が集まっていると言えそうです。
2.学生は「U・Iターン就職」をこう考えている
企業が注目している「U・Iターン」ですが、学生側はどう思っているのでしょうか?マイナビが実施したアンケートでは、回答者3,924名のうち62.6%がUターン、また46.0%がIターンでの就職先選定を視野に入れていることがわかりました。
上記を踏まえ、なぜ地元(Uターン)就職を希望するのかを調査した結果がこちらです。
大学入学前のタイミングでコロナ禍を経験し、地元や親元での安心感を再認識していた学生も多く、また移動制限などで都会ゆえの不便さを経験したことから、人と人の結びつきの強い地域の温かさを感じた学生も一定数いると推察されます。
3.こんな施策はどう?学生による「U・Iターン就職」をしてもいいかもアイディア集
一方、U・Iターン就職にネガティブな印象を抱いている学生がいるのが事実。U・Iターンを希望していない学生に、どんな施策があればU・Iターン就職を検討するか自由回答で答えてもらったアイディアを紹介します。シビアな意見もありますが、学生の考えを知っていただけたらと思います。
「都心で働いている社員と習得スキルで差が出ないように、年に数回本社で研修、または本社から先輩社員に来てもらい研修してもらうような制度を設け る。 」
「若者の働き方やライフワークにあった就職先が増えると良いと考える。私の地元では海沿いには工場がたくさんあり、男性の就職は有利かもしれない。 女性も働けなくはないが、出産や育児等を考えると厳しい点もあると考える。若者の希望にも合う就職先があると良いと考える。 」
「私は高校も地元でしたが、高校生の頃に地元の企業と関わる機会はありませんでした。実際に大学生になってから地元の企業を探そうと思う と、名前を知らないから受けづらかったり、活動内容を一から知るところから始めなければならないと思います。高校生の頃に地元企業と関わりがあったり、仕事体験や、企業に勤めている方と話す機会があれば、地元への思いが就職に反映されやすいのではないかと感じています。 」
「学内での情報だけでは知れる企業数にも限りがあり、選択肢を狭く感じてしまうので、地元から直接優良企業案内のパンフレット等を送付いただければ興味を持つことも増えると思います。 」
「奨学金返済サポートや福利厚生の充実など、経済的な不安を感じずに生活できる環境を整えられる制度が必要だと考える。」
これらはほんの一部ですが、企業誘致の実現、生活環境の改善など、地方ならではの選択肢の少なさや懸念点を訴える声がありました。
反面、企業との接点づくりや情報発信については、中高生の時期から密にアピールできるのは地方企業ならではの強みとも捉えることができますし、経済的な支援制度の充実については、努力次第で取り組んでいけそうな糸口も見えてきます。地元ならではの安心感やその地域への興味が芽生えているいまこそ、U・Iターン採用への取り組みが実りやすいタイミングと見ることもできますので、参考にしていただけたらと思います。
地元を離れ大学に通う学生にとって、就職活動の際に頭をよぎるのは、「地元に戻るorこのまま就職する」の選択。近年はコロナ禍の影響、テクノロジーや働き方の変化により、「U・Iターン」を考える学生も増加傾向にあります。企業側にとっても、U・Iターン採用に踏み出すことは、自社に応募してくれる学生を増やす(母集団形成)施策のひとつになり得るとして、注目されているんですね。U・Iターンという選択肢を学生に知ってもらい、将来を考えるきっかけを提供することも、採用に携わる人材として、今後取り組んでいくべきことなのかなと考えました。
本日はここまで!以上、コミュらぼでした!