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苦虫うさる
2024年2月22日 17:10
「奴隷制度が人の心にもたらすもの」について描いた、トニ・モリスンの「ビラヴド」が面白かった。「奴隷制度について描いている」と書くとついそちらに意識がフォーカスされるが(そしてもちろんとても重要な問題だけれど)、自分がこの話で一番興味を惹かれたのは物語の語りの手法だ。「八月の光」の解説の中で、フォークナーが活躍した時代はちょうどヨーロッパでモダニズム文学が流行していた、と書かれている。 ア
2023年9月10日 18:41
◆萌えも面白さもない、恋愛やもめ事エピソードが延々と続く。 余りに話が進まないので、1巻を読んだあと6巻を読み始めた。 だが六巻でも、驚くくらい話が進まない。 200ページくらい「主人公の妹・有媛(ユウオン)が、嫌味で俗物な御曹司である龍鶴(ヨンハク)に結婚を迫られて困っている。どうやって断るか」を延々とやっている。 やっとその話がひと段落つくと(ついていないが)、今度は主人公の芳根(バ