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2024年9月の記事一覧
もうすぐ2巻が発売されるので、「ケントゥリア」のどこが面白いか、どこが好きかを語りたい。
※この記事は暗森透「ケントゥリア」の最新話までのネタバレが含まれます。未読のかたは↑から第一話・二話、最新二話が無料で読めます。
「ケントゥリア」はストーリーの進み方や起伏、シーンの緩急のつけかたが独特だと感じる。こう言ってはなんだが「面白く感じるはずがないのに、なぜか面白い」そう思ってしまうのだ(ナニヲイッテイルカワカラナイ)
「ケントゥリア」は孤独な少年ユリアンが奴隷の妊婦ミラと出会うとこ
「見えないばけもの」は「作品の暴力性」という「見えないばけもの」に自覚的だったら、そうとう面白かったと思う。
先日読んだ「見えない化けもの」について。
名端がこう言っているように、この話のメインの言及ターゲットは「男社会」である。
だが指摘が多く見られるように、描かれている「男社会」にリアリティがない。
その感覚が正しいかどうかはともかく(問題ではなく)『男社会』に言及することがメインに関わらず、その『男社会』にリアリティを感じなければ話に入り込めない。
かと言って、「ざまあ」のような「藁人
なぜ「その物語は何かを隠蔽している」と考えるのか&「隠蔽するための物語」作品まとめ
◆「隠蔽するための物語」とは何なのか。
先日、コミックDAYSに掲載された「天を夢見て」を読んで、「これは『隠蔽するための物語』ではないか」と思った。
「隠蔽するための物語」とは何か。
「言わない」ことで効果を狙っているわけではなく、「言えないこと」がある。その「言えないこと」を隠すために作品が存在している。
「言えない内容そのもの」と「『言えない(語れない)』という事実」を同時に隠してい
「親を裏切り家から逃げ出さなければ、自分の人生を生きられない問題」について。
↑の記事の続き。
引き続き、漫画「天を夢見て」について。
初めて読んだ時は「自己実現のために全てを裏切ることをどう思うか」という話として読んだ。
だから「そもそも他人からの承認でしか『自分』を保てないなら、それはもはや自分ではないのでは」と思い、あまり興味がわかなかった。
だがどうも引っかかるものがあったので、もう一度読んでみた。
その結果、この話は「主人公が自己実現すること(悪魔
善意や愛情、良識からであったとしても「自分」を浸食されそうになれば、悪魔にならざるえない。
最初読んだ時は、
幼い頃から天使になりたかったんじゃないのか?
他人に承認されれば(選ばれれば)何でもよかったのか?
他人の承認なしでは「自分」がまったく成り立たないということ?
と「?」が十個くらい浮かんでまったくピンとこなかった。
ただ何か引っかかるものがあるので、少し考えてみた。
自分が「天を夢見て」で一番引っかかったのは、ガブリエと妹(ラミ)が主人公・ライアンの生き方や考