私のホウキに乗せてあげる。
■ホーチミンのハロウィン。
・最近のニュース、「ホーチミン市1区のブイビエン通り(夜はホコ天)は、ハロウィンで数千人の市民や観光客で熱狂的な夜を迎えた」。
・「夕方になるとブイビエン通り沿いの店舗、バー、レストランはハロウィン一色に装飾され、暗い照明や蜘蛛の巣、光るかぼちゃ、奇怪な人形が列をなした」。
・「19時には魔女やゾンビをはじめとする映画のホラーキャラクターが通りを彩り、賑わいが一気に増した。
20時頃になると通りは人で溢れ返り、通行が困難なほど混雑」したそうだ。
■西洋文化を取り入れるベトナム。
・ある地元住人は「これほどの人出は予想していなかった。街を散策して楽しむ予定であったが、人混みで息苦しいほどであった」、アメリカ人観光客は「初めてベトナムに来て、ここでもハロウィンが盛大に祝われているとは知らなかった。アメリカと違って通り全体が賑やかに盛り上がっていて驚いた」、カナダ人は「ベトナム人のハロウィンの楽しみ方は西洋のものよりも豪華で活気がある」等と感想を語っている。
・ベトナムでのハロウィンは「地域の人々を引きつける一大イベントとなり、西洋文化が新たな形で現地に根付いていることを示している」。
■ベトナムで迎えた最初のハロウィン。
・余談、私はベトナムで暮らし始めた最初の年、会社行事でハロウィンのイベントを平日の日中オフィスで迎えた。勤務時間中にも拘らずらず午前中からベトナム人たちはソワソワし始めていた。周りを見渡すと思い思いのハロウィン衣装を纏い、フェイスペイントを施してやんややんやと燥いでいる。
・同僚、経営陣含め彼らは私を見つけて、ドラキュラの格好をした男性は「どうだい怖いだろう、血を吸ってやろうか」、魔女をイメージした女性は「私のホウキに乗せてあげようか」とニコニコして言う。そのうち仮装集団はビル一階のエントランスを目指す、何が始まるのかと思えば皆で記念写真を撮るためであった。
・当時日本の暮らし、働き方、生き方が染みついていた私は勤務中のそんな彼らの様子をみて「自由で良いな」、そして「この様な環境で働ける機会」にとても嬉しく感謝した事、そしてあの時「恥ずかしがらずに乗ったら、ホウキは彼女と私をどこへ連れて行ってくれたのだろうか」と本報道に遠い昔を想い出していた。