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上さえ向ければ。

■電力消費の削減。
・最近のニュース、「ホーチミン市は2023〜2025年及びそれ以降の年にわたり、市内照明活動の電力消費30%削減を目指し達成には365億円を要する」。
・ホーチチミン市建設局は「現行の高圧ナトリウムランプ(HPS/10万3374セット)及びメタルハライドランプ(MH/1461セット)を全てLED照明に交換し、都市照明システムを地下化するためには365億円が必要」とした。
・上述のセット数全てに対するLED照明交換費用は61億円、都市照明設備の地下化304億円、合計365億円となる。

■都市照明設備の地下化を目指す。
・上述の計画はホーチミン市人民委員会の決定に基づくタスクであり、「公共照明システムおよび屋外広告や装飾用照明システムの運用を管理する各組織や個人が、地域電力会社と協力して電力消費削減計画を策定し実施することが求められている」。
・現在でも「気候や天候に応じて照明のオン・オフタイミングを調整する等複数の省エネ対策を既に実施」しているがその効果は限定的なため、「最も効果的な解決策は全てのHPSおよびMHランプをLED照明に交換すること」とされる。

■見上げて感じる事がある。
・余談、上述のライトの数のお陰でホーチミン市は夜遅くまで明るい印象だがそれは繁華街のネオンも含まれたイメージの強さだろう。同じ時間帯中心地を離れた場所ではホーチミン市と言えど月明りだけに照らされた畑、川、林、森、遠くにバイクのライトが蛍の灯のように揺れる景色もある。
・水辺に生息するカエルの鳴き声は自然のBGMを奏で、その側では椅子やリクライニングチェア等を並べ恋人、家族、友だち等がカフェと静かな夜を楽しんでいる。ベトナムに長く暮らしていると市内のバイクの洪水や喧騒はいつの間にか驚かなくなり日常の景色へと変わった。しかし上述のように自然に溶け込んだ風景は私の足を止め、上を向いて月明かりを浴びて星を探したりする。
・人は自らの目線の高さか少し下を向いて歩いたり生活する事が多い。「星や月を探そう」と少しだけ意識すれば見上げる行為を日常に取り入れる事はそう難しくない。上さえ向ければ広い地球や宇宙と一体、溶け込んでいくようで不思議とカラダ、心がフワッと軽くなる事に気づけるだろう。一瞬かもしれないが「私はとても幸せだ」そう思える。

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