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「ベトナム産」と思いたい。

■ベトナムはカシューナッツ輸出大国。
・最近のニュース、「ベトナムはカシューナッツ輸出大国だが、アフリカやカンボジアからの原材料90%を輸入に依存」。
・ベトナム税関総局は「2024年1月からの8ヶ月間、ベトナムのカシューナッツ輸出量は48万6000トン、3925億円の収益を上げたがその多くがアフリカやカンボジアからの原料に依存している」と述べた。
・また、「ベトナムは3224億円を投じて約190万トンのカシューナッツを輸入している」。上述の輸出入ギャップについて一体何が起こっているのか。

■ベトナムカシューナッツ協会(Vinacas)。
・『ベトナムカシューナッツ協会(Vinacas)』は「ベトナム国内でのカシューナッツ生産量が少ないことが主因である」と説明した。「ベトナムのカシューナッツ産業は加工技術に優れているが、一方で生産量の低さが農家の収益を不安定にしており、更にカシューナッツ栽培はドリアンや他の果物との競争が激しく、特にベトナム南部のタイニン省ではキャッサバの栽培とも競合している」とも述べる。
・ちなみに、「カシューナッツの収量は1ha当たり1.2〜1.5トンと低く、ドリアン栽培が1ha当たり10億ドン(約577万円)以上の利益を生むのに対してカシューナッツの利益は相対的に低い」そうだ。
・ベトナムは現在、「コートジボワール、カンボジア、ナイジェリア、ガーナ、タンザニアなどからカシューナッツを輸入。特にコートジボワールとカンボジアからの輸入が全体の54.7%を占める。しかし、輸入価格が高騰しているため、ベトナム国内の加工業者はコストの上昇に直面」しており、「アフリカからの輸入原料が加工後のカシューナッツ製品の価格を上回ることがあり、ベトナム企業の収益性に悪影響を及ぼしている」という。

■アフリカ産、カンボジア産、それともベトナム産?
・余談、今後もベトナムのカシューナッツ輸出がさらに拡大する事が予測されるが、「輸出と輸入のバランスが接近しており輸入超過のリスクが高まる」とも言われ価格高騰は避けられない状況が続くだろう。
・私は健康を意識しそして美味しいためナッツ類を日常的に食す事を心掛ける。また、ナッツの種類にもよるが比較的手頃な価格なので日本へのお土産に購入することもある。また日本からベトナムへ旅行や出張に来られた方々をナッツ屋にアテンドすると、その美味さとリーズナブルな価格と小分け真空パックで購入できるため非常に喜ばれる。
・でも私が食べるナッツも、彼らが喜んで日本へのベトナム土産として購入するナッツも実はアフリカ産、カンボジア産だったりするのか。私の舌はナッツ類の産地を言い当てられるほどの経験値もなければ訓練も受けていない。

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