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想像を遥かに超えてくる。

■高速道路路肩で家族団欒、食事をとる。
・最近のニュース、「ベトナムの高速道路路肩で『家族団欒、食事をとる』、警察は運転手に罰金6.7万円と免許停止3ヶ月の処分を科す」。
・公安省交通警察局高速道路第6巡回チームは「ベトナム中南部のビントゥアン省を通るビンハオ〜ファンティエット高速道路で、緊急停車帯に車両を停止して7人家族全員は路上に座り食事を取っていた。運転手に対し警察は行政処分を行った」。

■理由は「空腹だったから」。
・運転手の男性(34歳)は警察の調査に対し「高速道路を走行中に空腹を感じ、家族全員で持参した食事を取るために緊急停車帯に停車した」と説明した。
・同高速道路は「全長約100km、ビントゥアン省トゥイフォン郡ビンハオ村を起点とし、同省ハムトゥアンナム郡ハムキエム村を終点とするこの道路は他の主要高速道路と接続して国内輸送網の重要な役割を果たしている」。高速道路上での事故は少なくなくベトナムでは「高速道路での安全意識向上が急務」とされている。

■知っているか知らないか。
・余談、上述は中々考えられない、私の想像を遥かに超えた報道内容であった。長年ベトナムに暮らしていると日本との感覚の違いを多々感じる事がある、全ての人に共通している訳ではないが例えばベトナム人を見ていると「スーパー等のレジ待ちの列に割込む」、「エレベーターでは降りる人がいると知りながら我先にと乗込む」、「飲食店にゴキブリがいても気にしない」、「カフェでネズミが走り抜けると流石に女性は『キャッ』と驚くが、一部始終を見て男性はニコニコしている」等挙げればキリがない。
・主要都市の路上で地べたに座り仲間とおしゃべりを楽しむ若者たちを普通に見かける、きっと本報道の家族もそんな感覚の延長で、その場所がたまたま高速道路上だったのではないだろうか、とさえ思えてくるのだ。
・1つ、2つ先位を想像すれば、少し走ればサービスエリアがあるからそこで食事をしよう等と考えられるが、もしかしたらベトナム人家族は高速道路にサービスエリアがある事すら知らなかった可能性もあるだろう。要するに「知っているか知らないか」、「慣れているのかいないのか」という事だけが本報道発生の理由の様な気がしている。個々の自衛意識や想像力が最も大切な事だが、ベトナムの人々が危険に晒されぬよう国は運転手に対して更に安全意識・運転の質向上の発信に努めてもらいたい。

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