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ガン患者の家族の闘病記

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#胆管がん

弟の最期

弟の最期

弟が入院した時、
医師は「苦しまないようにしますね」と言ってくれた。

血液検査では、今すぐに死んでもおかしくない状態だった。

しかし、弟は20日間も持ち堪えて、52歳の誕生日を私の友人たちに祝ってもらった。

私が面会に行く時は、自分のために必ずポットにフレーバーコーヒーを詰めた。

ライオンコーヒーの
マカダミアナッツ味とか
ココナッツ味とか
チョコレート味とか。

普段はそういったコーヒー

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弟の入院

弟の入院

2019年春。弟は胆管ガンの抗がん剤が効かなくなってきた。

数字上は非常に悪かった。

特に肝臓の値が悪くて、少し黄疸が出てきた。

それでも、一緒に電車に乗ったし、散歩した。階段を登る時だけは背中を押してあげた。

弟の魂の究極の願いは「極める」だ。

だから弟は、最後の最後まで極めて、ひとつ次元をあげて亡くなったと思っている。

確かに、弟の人生を振り返ってみたら、危険を冒してでもギリギリま

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弟と神社仏閣をめぐる

弟と神社仏閣をめぐる

2018年5月。弟は胆管ガンで余命一年と宣告された。

医師は「うちの病院でも治療出来るが、有明の癌センターに紹介状を書く」と言った。

「そこにいけば、寿命が長くなりますか?」

「それは、変わらないと思います」と医師は断言した。

弟は「姉ちゃんの家の近くの病院にする」と言ってくれた。

毎週通院での抗がん剤の治療がはじまる。

正直言って、もう抗がん剤治療なんて信じてなかったのだが、(笑)

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弟は優しい人

弟は優しい人

ひとつ年下の弟は、優しい人だった。

夫の看病もよく手伝ってくれた。

猫も大好きで、保護猫をよく可愛がっていた。

それに、親思いだし、

不出来な姉の私にも、我慢してよく付き合ってくれたと思う。

社会的な成功に恵まれたとは言えない人生だったが、

人に迷惑をかけずに生きていた。

そんな優しい弟が、胆管ガンになってしまった。

有名にならなくても
お金持ちにならなくても
何かを成し遂げなくて

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