弟の入院
2019年春。弟は胆管ガンの抗がん剤が効かなくなってきた。
数字上は非常に悪かった。
特に肝臓の値が悪くて、少し黄疸が出てきた。
それでも、一緒に電車に乗ったし、散歩した。階段を登る時だけは背中を押してあげた。
弟の魂の究極の願いは「極める」だ。
だから弟は、最後の最後まで極めて、ひとつ次元をあげて亡くなったと思っている。
確かに、弟の人生を振り返ってみたら、危険を冒してでもギリギリまで挑戦していた。
仕事も
趣味も
そして、闘病も。
私がコーチングの勉強をはじめたのが5年前だったので、
弟が自分の魂の願いを知ったのは、
余命宣告を受けた後だった。
もう少し早く弟が自分の魂の願いをわかっていたら
人生が少し違っていたかも知れない。
と思った。
そして、本当にギリギリまで家で過ごし、2019年8月末に入院した。
つづく