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3rd season; ヒマラヤ便り

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The diary of my cinematic ordinary life in northern India village.インドのお祭りや風習、日常。インドくるるん滞在…
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#パールヴァティ

ヒマラヤ便り60号 アディカマーサ(余月)

ナマステ~!毎日暑い日が続きますが、ケーセーホ? 本日は、タイムリーに発生した閏月に相当するアディカ マーサについて お便り致します! 太陽月ラーシと太陰月マーサ アディカ マーサとは、約3年毎に発生する臨時太陰月です。 ヒンドゥ暦では、太陽の動きに基づいた太陽月ラーシ(Solor month)と 月の満ち欠けに基づいた太陰月マーサ(Lunar month)があります。 太陰月マーサは、太陽月ラーシに対応しています。 太陽月ラーシは、天球を30°毎に12等分した黄道帯上

ヒマラヤ便り53号 全生物の偉大な明るい友人

ナマステ!ファルグン月シュクラパクシャ2079ラークシャサの今日この頃、いかがお過ごしですか?今日は、地球上の人間の生活に影響を与える9つの惑星ナヴァグラハ(ナヴァ=9、グラハ=惑星)の中の太陽神スーリヤについて、お便りしたいと思います。 ナヴァグラハ 9つの惑星 天の川銀河、太陽系の7つの天体と、太陽と月の軌道の交点である実在の天体ではないラーフとケートゥを合わせてナヴァグラハといいます。  ヴェーダ天文学に関する現存テキストは、ヴェーダーンガ「ジョーティシャ(=光の

ヒマラヤ便り49号 インド古典音楽

ナマステ~!日本のインド大使館で頂いてきたフリーペーパー「India Perspective 32巻1号」は、「インド展望」という翻訳機任せの日本語版で、随分と楽しませてもらっている。 トピックが絶品で、政治から伝統芸術、料理やお祭りなど盛りだくさん。音楽のジャンルでは、「古典的療法」と題して、シャイラヤ・カンナ氏が執筆している。翻訳機任せの添削無しの日本語が面白過ぎる。そこで改行するんかい!とか、その文章3回目!とかツッコみ入れながら楽しんでいる。 「更年期に効くロック

ヒマラヤ便り46号 Welcome Monsoon season! "Teej"

ナマステ~!今日は、女性によって祝われるヒンドゥのお祭り”ティージ”のレポートです。ティージは、モンスーンの季節を歓迎し、歌い、踊り、祈りによって女性たちが祝います。6季節のヴァルシャ(雨季)のシュラヴァナ月、バドラパダ月の期間に、自然の恵み、雲と雨の到来、緑と鳥、社会的活動を祝います。主に、シヴァがパールヴァティを妻として受け入れたこと、シヴァとパールヴァティの再結合を祝います。女性たちが集まって、歌い、踊り、物語を語ります。手足をヘナで飾り、赤・緑・オレンジの服を着て、お

ヒマラヤ便り44号 ヴァサント・パンチャミ

ナマステ~!今日は、春の到来への準備をお祝いする「ヴァサント・パンチャミ」のレポートです。2023年は1月26日、2024年は2月14日、2025年は2月3日です。(日本時間)Don't miss it!!! ヴァサントは「春」パンチャミは「5日目」という意味ですが、シシラ(冬)のマーガ月(1~2月)のシュクラ・パクシャのパンチャミに祝われます。春の到来の前祝いということですね。 季節の移行期間は40日で、春の到来の40日前に祝われ、その後徐々に春が満開になります。ヴァサ

ヒマラヤ便り37号 猛毒ハラーハラ

ナマスカール!ボンシャンカール!苗字でも使われる「シャンカール」は、サンスクリット「シャンカ 幸福を与える」が語源です。また、シヴァの別名「シャンカラ」は、「幸福を与える者」という意味です。シヴァだけでなくヒンドゥの神々は「サハスラナーマ (サハス=千の、ナーマ=名前)と呼ぶ別名をたくさん持っています。頭頂のチャクラ「サハスラーラ」は、千の花弁を持つ蓮で表されます。「サハス」1000は、たくさんのって意味もありそうですね。 さて、「偉大なシヴァの夜」のお便りでもお約束したと

ヒマラヤ便り32号 Navratri 九つの夜

ナマスカール!今日は、ナヴラトリ(九つの夜)のレポートです。ヒマラヤで撮った9つの夕日と共に、日毎に現れる9つの女神をお楽しみください。 真冬の月齢1.9の木曜日に生まれた私は、そのサイクルが体に刻まれている。自分固有のサイクルを心に留めておくと、なにかと便利です。曜日という7日のサイクルは、不変だし、わかりやすい。体における「気の波」は、7日サイクルで変わるという。月のサイクルと体は連動していて、女性は生理によって、それを実感することができる。私は、30年以上も毎月経験し

ヒマラヤ便り36号 Kurukulla-Red Tara

私のニックネームは「くる」。前にも話したかもしれないけど 、私が高校生の時に、2番目の姉、ゆんちゃんが「くるったくるちゃん」と命名した。自己紹介が必要な時、この由来を話すと、掴みはオッケーみんな食いついてくる。「見た目はそんなにくるってなさそう。」という人が数人。紹介する時に「くるってるから、くるちゃんなんだよ。」と代わりに言ってくれる人もいる。インドに来ても、「クル」はキャッチーな名前で、クル渓谷に行ったときは、「クル渓谷へようこそ、クル!」と言ってもらった。 そんなわけ

ヒマラヤ便り35号 色のお祭り Holi

ナマステ~! 今日は、ヒンドゥのお祭りホーリーです。ホーリーは、春の訪れを祝い、色粉や色水をかけあう楽しいお祭りです。私は、かけられないように、子供たちと目を合わせないようこっそり参加しました。天然資源の色水や色粉なら喜んでかけてもらうのですが、どうやら、最近は化学的な色粉や絵具を使っているのでね。 色のお祭り ホーリー ホーリーは、ヒンドゥー教の暦においてディワリに次いで二番目に大きな祭りと考えられています。 ホーリー祭は色の祭りとしても知られています。 ほとんどの地

ヒマラヤ便り33号 光の祭典 Diwali

ナマステ!ディワーリーは、サンスクリットで「光の列、一連の光」を意味するDipavali (Dipa 光る、輝く、照らす、知識 avali 列、一連、実践)に由来する、ヒンドゥで重要な宗教祭のひとつです。 収穫後の初秋、ヒンドゥ暦の最も暗い夜、朔(アマヴァスヤ)を頂点にした前後5日間で祝います。 北インドで採用されているプールニマンタ方式では、カールティッカ月(第8マーサ=太陰月)クリシュナパクシャ(黒分=望の翌日から朔までの15ティティ=太陰日)のトラヨダシ(13日目)

ヒマラヤ便り27号 Ganesh Chaturthi

ハッピーガネーシャチャトゥルティ! シヴァとパールヴァティの息子ガネーシャは、パドラパダ月のシュクラパクシャ(白分)チャトゥルティ(4日目)がお誕生日です。 (日本時間:2023年は9月19日、2024年は9月7日!2025年8月27日(水)、 2026年 9月14日(月)Don't miss it!!!) ガネーシャ生誕祭は10日間祝われます。祭りの間ガネーシャ像を祀り、障害除去を祈念します。10日後のチャトルダシ(朔のあと14日目)に、像を近くの水域に浸し厄除けを祈願

ヒマラヤ便り23号 マントラの乱用

ナマステ!ヘッダーの写真は、部屋の窓から見える風景。鳥と雪山。 ヒマ(雪)と アラーヤ(住処)でヒマラヤ。『雪の住処』 女神パールヴァティ(烏摩妃)は、「山の娘」という意味で、単に山は「パルヴァット」。ヒンディは、女性を指すとき、語尾が『い』になるのが多いようです。シヴァ神の住処、聖山カイラッシュには、『ヤマ』(閻魔)が居て、ヤマの双子の妹、ヤムナー川の女神は『ヤミー』。「ヤクシャ夜叉」=「ヤクシニー」。「ダッカ」=「ダーキニー荼枳尼」など。 パールヴァティとガンガー(

ヒマラヤ便り10号 マニカラン アタック

ナマステ! 今日は、バスに乗ってマニカランに行きます。                マニカランは、ヒンドゥとシークの巡礼の聖地で、シヴァ、ヴィシュヌ、クリシュナ、ラーマのヒンドゥ寺院とグルドワラ(シークのお寺)が点在し、標高は1760m ほど、温泉があります。マニカランは水晶の産出地としても有名です。聖地で産出されるこの水晶は、マニカラン水晶と呼ばれ、浄化効果とエネルギーを高める効果が特に強いそうです。おじさんは、この山自体が水晶だと言っていましたっけ。 野良牛さん達が

ヒマラヤ便り5号 バデル、パパになる?

ナマステー!ナマスは、敬います。テは、あなたを。って意味なんだって!   ヘッダーの写真は、疑惑を持ったきっかけの写真。              コーヒー(母)、ミルク(父)、カフェラテ(子)でしょ、絶対に。 これは、はじめて会った時の写真。ニコが『フルラヴ』ってタイトルをつけた。 見比べると、今の彼女とは、ちょっと違うかな。やるね!バデル! バデルは子供がいるか?カフェオレが子供じゃないか?とおじさんに聞くと、 「可能性はある。白くて目立つからモテるんだよ。」と教えて