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夢組と叶え組の話

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やりたいことがある「夢組」と、やりたいことがない「叶え組」の話。 やりたいことってなに?どうやって見つけるの?ないとダメなの?様々な方向から考えていきます。
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なんでもくり返す

誰かの悩みやグチを聞いたとき、わたしはよく「そういう時期なんじゃない?」と言う。 だいたい問題を抱えているときは、その1点にグッと意識を持っていかれてしまい、視野が狭く深く偏ってしまうので、その沼から足を抜いてすこし引いて見る視点が必要だと思うからだ。 今のことしか考えられなくなっている時間軸を過去と未来にのばしてみると、過去にあった問題が同じ問題のままあり続けることはほぼなくて、どうにかこうにか動いて変化しているし、すごく苦しかったことも後から見れば「あのときはそういう

お気に入りの靴を履くように、好きな「考え方」を提案したいんだ、という話。

さてこれからどうしようか、と未来について考えるのが苦手だった。 今までを振り返ると、困っていることを困っていない状態にする、マイナスをゼロにするためにやることを決めてきたので、頭だけで考えてきた。それが、自分の気持ちや衝動や好奇心を知らないうちに後回しにして抑えていたと気が付いたのは最近のことで、気がついたら未来についてどうしたいのか、手段ではなくて、どうなっていると自分がうれしいのかが、わからなくなってしまっていたのだ。 だけど、最近はようやく未来について考えられるよう

自分を知るとは、「原液」を知ること。

「自分を知る」とか「ガマンの蓋を剥がして欲を見つける」などとわたしはよく言うけど、どういうことなのかというと、言い換えると「原液を知ること」だと思っている。 ますますわからなくなった人もいるかもしれないけど、ちょっと書いておこう。 「原液」というのは、子育てをしているときによく感じていたことで、自分の子供と産まれたときからいつも一緒に時間を過ごしながら「自分と深く関係があるけど別の人格であるこの人はいったいどんな人なんだろう」と不思議に思っていた。 親であるわたしの影響

「価値観がちがう」の失敗は、大事なものを見つけるチャンスだという話

仕事を辞めるときも、恋人と別れるときにもよく「価値観がちがう」という理由があげられるけど「なんの価値?」と聞くと、答えられないことが多い。 「選ぶものがちがうから不快」という不満のなかには、自分が譲れない大事なものがあるから、解像度を上げてちゃんと知ったほうが後々のためにいいのにな、と思う。 ************ たとえば仕事で、「成長を求められるのがいやだ」と不満を感じて、自分は毎日毎年同じでもよくて、とにかく穏やかに単調に働きたい、という場合、どうしてもそれが合

「誰になんて言われるとうれしいですか?」承認欲求を素直に正しくつかう方法

「人からなんて言われる(褒められる)とうれしいですか?」と何人かの友人に質問をしたら、あまりにそれぞれで、その人らしくて、とてもおもしろかった。 ある人は「かっこいい」と言われるのがいちばんうれしいと言い、ある人は「努力してるね」、ある人は「楽しそうだね」、ある人は「かわいいね」、ある人は「頭がいいね」などそれぞれの答えがあった。 誰に褒められるかにもよるし、恋愛面で言われるのと仕事面で言われるのではまったくうれしい言葉がちがうという人もいれば、どんな人に褒められても別に

未来が宙に浮いてしまう問題

先日、このnoteを読んでくれた方が 「ぼくはまったく逆で、未来ばかり見てしまうんですよ」と言っていた。 未来に「これをしたい」「こうなりたい」「あれをやらなきゃ」「それもやろう」とたくさん見えているものがあるのだと言う。 「それはいいじゃないですか、羨ましいですよ」と答えると、「でも、その見えている未来は今現在とつながっていなくて、しんどい」のだそうだ。 「過去はどう見えてるんですか?」と聞くと、「過去に意味を見つけたことはなくて、過ぎたことは忘れちゃうか、自分に都

成熟とは「自分のため」と「誰かのため」を繰り返して進むこと

やりたいことがあるとか、ないとかについて考えていると、並行して見えてくるものがいくつかあって、そのうちのひとつが「自分のため」と「誰かのため」のバランスだった。 「やりたいことがある」という人が、「これをしたい」と自分の欲や自己実現などの「自分のため」にはじめたけど、できるようになってくると「誰かのために力を使いたい」という別のやりたいことが見えることがある。 逆に「やりたいことがない」という人が、「役に立ちたい」と「誰かのため」からはじめたけど、その力が足りないと感じた

過去ばかり見てしまう人が未来を見るためのメガネの話。

わ、ミミズだ、と思ってピョンと跳ねるように避けた。通りすぎた後でよく見たら錆びたS字フックだった。 こういうことはまあよくあって、なーんだ、ビックリして怖がってバカみたいだったなと思うけど、ミミズに見えた瞬間イヤだなと感じたその思いは事実で、錆びたS字フックだと気がつかなければそれは永遠にミミズで、怖い思いのままだったのだろうと思う。真実はどうあれ。 ************ 以前、人には未来を見てすすむ人と、過去を見てすすむ人がいるのではないかと書いた。 わたしは「

感情を言葉にすることの力について

小学校5年生のとき、日記を書く宿題があった。わたしはもともと日記を書く習慣があったので、それをそのまま提出した。 誰かに読まれる前提で書いていなかったので、いいことやうれしかったことだけではなく、その日にあったことを記録するつもりで、イヤだったことや悲しかったこともそのまま書いた。 先生がいくつかピックアップしてみんなの前で読むことがあり、ある日、わたしの日記が読まれた。 その内容はくわしく覚えていないけど、なにかイヤだなと思ったことについて書いたものだった。すると、ク

わかるのに時間がかかるから、わかるために書くんだという話。

わたしは、わかるのに時間がかかる。 「わかる」の理解度や深度は人によってちがうし、わかりたいと思う範囲にもよるので他人と比べることはむずかしいのだけど、自分ではそう思う。 先日、書くことについて、「なぜ書くんですか」「どういうときに書くんですか」「どうやって書いていますか」などと聞かれて考えた。 わたしはもともと書くことを仕事にしていないので、取材をして書くとか、テーマに沿って書いた経験がほとんどない。誰にも頼まれずに勝手に書くというのはたしかにどうかしていると自分でも

30代でやりたいことは「時間を何につかうか」で考える。

「やりたいことをする」について話していると、なにを仕事にするかという話や、趣味ですきなことをする話など、いろんな要素が混ざってしまい混乱することがよくある。 20代の人と「やりたいことをする」について話すと、仕事への不安や自分の適性を知りたい気持ちなどが伝わってくる。「わたしのやりたいことってなんだろう?」と悩むとき、それはほとんどが職業の選択の悩みのように見える。 同じテーマを30代の人と話すと、20代の人とはすこしちがう悩みが出てくる。 特に女性は、単に仕事でなにを

自己肯定感が低いままで素直さを手に入れようとした話。

「他人の目が気になってしまう」「“自分なんて”と考えてしまう」そう思っている人は大勢いる。わたしもそのひとりだった。 むしろ幼少期から20代までずっと“自信がない人”の見本のような考え方だったので、「他人の目が気になる」という人に「そんなの気にしなければいいじゃん!」とはとても言えない。 自然に“そう思ってしまう”ことをよくないものだと抑えつけてウソのポジティブで身を守るのは危険だし、どんな感情であれ、そう思ってしまうに至る原因があって、それを否定してなかったふりをして生

正直であるためには、誰と一緒にいるかが大事だよねという話。

年が明けて、毎年同様に「やりたいこと」の目標はたてられないのだけど、「どうありたいか」を考えたら、俄然「正直でありたいな」と思った。 自分も正直でありたいし、正直な人がすきなんだけど、それはどんな人のことかというと、単にウソをつかないとか隠しごとをしないというだけではなく、思ったことを全部口にしてしまう人のことでもない。 正直な人とは、自分の感情、欲望、知と無知を過不足なく捉えていて、他人にどう思われるかどうかで自分の考えや振る舞いが変わらない人のことだ。 正直であるた

「人に期待しない」の正しいやり方

「おれは人に期待していないから」と言いながらめちゃめちゃ期待してるじゃねえか、と思った話。 「人に期待しない」というのは人生を軽やかにする方法としてよく聞く言葉だ。だけど、その使い方や捉え方にもやっと違和感を覚えることもよくある。 「どうせ俺をバカにしているんだろう」「どうせ何を言っても口だけだろう」「どうせ俺が困っても助けないだろう」と、「どうせ」のオンパレード。そして「それが俺にはわかっているから、はじめから期待しないんだ」という。 このように「人に期待しない」とい