私の本棚と、映画化される本への思い
私の本棚は、もともと夫が子供時代から使っていたよくある木製のものを、自分達で部屋に合うように白くペインティングしたものです。
本棚の一番手前に置いてあるのは、最近読み終わった本と、積読です。
図書館で借りた本もあるのに、どうしても本屋さんに立ち寄りたくなって、立ち寄る時は「家にまだ本あるから、見るだけ」と思ってたのに、本屋を出る時には買ってしまっています。
おかしいな。
しかも、夏に町の本屋さんに感動したことをきっかけに、首都圏の行きたい本屋さんをリスト化してるのですが、10軒は軽く超えています。
これはもう、うちの本が増え続けることは、不可避。
ドンドン読みます。
最近は、【cafede読書】の活動もあって、お薦めしてもらった本など、広く読んでいます。『雪沼とその周辺』は如月桃子さんにお薦めして頂いた本です。
その他に、ミステリーあり、青春小説あり、新旧あり、国内外あり。の本棚です。
読んだ本で響いた箇所には、付箋をして、
そのあと読書ノートに書き写しています。
読書ノートはツバメノート。
文字を書くこと自体が好きで、好きな本の中の好きな文章だけを選んで、ノートの白紙を埋めつくしている時間が快感です。(変態)
読書ノートには、イラストやシールは一切なく、文字だけがひたすら並んでいます。私のアイコンにもなっている万年筆でカリカリカリカリ書いています。
本棚の真ん中に置いている『ザリガニの鳴くところ』は、2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位の作品。納得の1位です。早川書房さんで読書感想文コンクールをやってるので、応募しようと思って手に取ったのですが、私の下半期おススメ5作品に確実に食い込んでくる素晴らしさでした。
『ザリガニの鳴くところ』もですが、本棚に並んでいる『ある男』も最近映画化された作品です。
映画化された作品と聞くと、
若いときは、なんだか原作を読む気がしなかったものです。映像で観れるものを、本で読む意味とは?みたいに思っていたのと、なんか流行りにのっかってるぽいかな、というのと。そういうのが恥ずかしい年頃だったんですね。
けれど、最近は「この小説をぜひ映画にしたい!」と情熱を持って思いたつ人がいて、映画をつくる沢山の人を動かすほど、原作が素晴らしいということなんだよなぁと考えを改めて、読むようになりました。
読んでみると、「これは!」とうなるほど良い本なんですよね。
『ザリガニの鳴くところ』は、原作を先に読んで素晴らしかっただけに、映画を見たいような見たくないような気持ちです。同じく原作を先に読んでいたハリー・ポッターの映画を、見たいような見たくないような気持ちと似ています。自分の中で世界が出来上がってしまった。
その答え合わせをしたいような気もするし、自分の想像力が足りていないところを美しい映像で見てみたい気もする。一方で、自分の想像力で作り上げた無二の世界を大事にしたい気もする。映画で全部塗り替えられてしまうのでは、もったいないような気もする。
きっともう少ししたら観に行くのだけど、あともう少しだけ、余韻に浸っていたい気持ちです。