永松茂久さんの喜ばれる人になりなさいを読んで
ハイライトをメモ
運は買える?
「茂久 、知ってる ?運って買えるのよ 」僕の母 、永松たつみはこうした一見おかしなことを 、大真面目に言うタイプだった 。 「あのね 、この世には目に見えないお金があるの 。そのお金はね 、徳っていうのよ 」
お世話になった人にちゃんとお礼は言ったか ?筋道は通しているか ?恩を忘れてはいないか ?自分の我ばかりを通そうとしていないか ?
ビジネス論はいろいろあるが 、成功するために最も大切なことは 「相手の気持ちや痛みを理解する力 」を身につけるということだと思う。
「優しいとは人に親切にすること 。でももっとその前に 、弱い立場にいる人の痛みを知ること 」
僕にいろんなことを教えてくれた人たちは 、多少言い方を変えはするものの 、結局は 「喜ばれる人になりなさい 」と同じことを言う 。
バ ースデ ーというのは 1年間がんばって生きてきた主人公に年に 1回 、スポットライトが当たる唯一の日?
「生まれてきてくれてありがとう 。僕たち陽なた家一同 、あなたに会えて本当に幸せです 」
仕事においても、「 1 0 0パ ーセントすべてのお客さまを満足させるなんて不可能 。
それよりも自分たちが大切にしたいお客さまを明確にして 、その人たちが喜んでくれることをしっかりと考えること 」
また、「結婚式もいいけど 、それよりもお葬式を大切にしなさい 」といつも母は僕たちに言っていた 。
その母の言葉ではないが 、苦しいときにこそ駆けつけることができる 、そんな人間でありたいと思う 。
「勉強ができることって素敵なことよね 。でもね 、スポ ーツができたり 、料理ができたり 、人に親切にできたりってすごい才能だと思うのよ 。特に社会に出たら 、喜ばれる人から順に成功するじゃない ?その才能を伸ばしたほうがいい気がするの 」
でもね 、その力って決してあんたをいい気分にさせるためだったり 、あんたをいばらせるためのものじゃないんだよ 。その力を使ってまわりの人に喜ばれる人になりなさい 、って神様がくれたものなんだよ 。そのことを忘れて 、ちょっとうまくいったらいばりはじめたり人を見下したりすると 、神様は遠慮なくその人からその地位も勲章も取り上げるんだよ 。
リ ーダ ーやメンタ ーというのはトップに立つ人ではなく 、 「一番土台になることができる人 」という意味だったのだ 。
「本当のリ ーダ ー (メンタ ー )とは多くの事柄を成し遂げる人ではなく 、自分をはるかに超えるような人材を残す人だと思う 」