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続・文学フリマへの道 『本文より先に書けたのは』

前作よりも違う流れで本づくりを進められていることに
不安もありつつ、面白いなと思えることが、前に進んでいる証拠だと思う。


出版チーム『余白者』のやまざき想太です。
ご無沙汰しています。

って、誰もそこまで見ていないのは承知で。
前回のマガジンも、そこまで見られていないので
もしも前回のマガジンから継続して見ている人がいたとしたら
その人に心の底から、感謝を。
時間をいただき、本当にありがとうございます。

⬇️前回の本づくりをまとめたマガジンはこちら⬇️


前回、初めて出展という舞台に挑戦した文学フリマ東京38。
そこでの経験は、失敗もたくさんしたし、その中で得たモノもたくさんありました。本づくりも文学フリマに合わせて、人生で初めて自分の書籍を作ることができて、それも1冊だけではなく2冊発行して臨んだイベント。その時に、文学フリマ出展までの想いをひたすら勝手に綴るマガジンを書いたのだけれど、今年はもう一度出展に挑戦するんだと決めていたので、こうして新たにマガジンを用意して、再スタートしました。

本来なら、前回の文学フリマ東京が終わった翌月の6月からガンガン書く予定でしたが、燃え尽き症候群の僕は予定通りイベント終了後にまったく言葉が書けなくなってしまって。さらにはメンタルの不調があったり、別の動きが活発化したりと、いろいろあってじっくりと言葉を書くことができなくて。

そもそも「書きたい」という気持ちが降りてこなかったから「ああ、これはタイミングじゃないんだ」と思って、無理をしなかった結果、残り1か月ちょっとというところからの追い込みからスタートすることになりました。

おそらく出展される多くの皆さまは、きっとスケジュールをしっかり立てて、その通りに原稿を書いて、文学フリマの1か月前くらいには悠々とSNSで告知をじっくりする時間に充てるなどされているんだと思うのですが、僕みたいに自分の限界を試すような時間の使い方は、1ミリもオススメできませんことをお伝えしておきます。僕の要領が悪すぎるので、そんな方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが。


なにもしていなかったわけではなくて。
その間は、音楽を作っていました。
流れでAIで曲を作ることにハマり込んで、歌詞を書きまくって、それこそ50個くらい歌詞を書いて、そのうち半分くらいを曲にして、とうとう音楽配信サイトに3作品リリースして、来月にはアルバムのリリースを控えています。だから、言葉に触れていなかったわけではないという、言い訳をしてみます。

そんな中で、少しnoteでも書いていたんですが、メモ書きは笑ってしまうほど溜まっていきました。とにかく原稿を書くまでに時間がかかり過ぎて、物書きとはこうなのだろうか、自分だけなのだろうかと思っていたのですが、莫大な量(軽く4万字くらい)のメモ書きが溜まってしまい、それを書いて終わらせなければよかったのですが、そのままチラ見しては触れないようにするという繰り返しです。オススメにできないけれど、やってしまう、繰り返す。

今も本題に入る前の前振りが長いけれど、そんなことがありました。


今回の文学フリマ東京39には、1冊の新刊を用意する予定です。
ただ、その本が今回間に合わない可能性もありますが、できる限り頑張って追い込んでみたいと思っています。

現状、タイトルは決まっていて。もう少し本文が形になってきて、ゴールが見えてきたらこのマガジンでも共有していこうと思っています。

僕はまず、前回もそうだったかもしれませんが
「なにを表現したいか」というテーマをしっかりと決めます。
ここがブレると、途中で書きたいことがわからなくなってしまうことがあるから。

そして、できる限り仮でもいいので
「タイトルを先に決める」ということをします。
タイトルは本の軸となるので、ここもしっかりと決めて、タイトルを決めてから表紙のイメージを作成していく流れを取っています。

なぜかって?
表紙のイメージができた方が、自分としては本文のイメージも湧いてくるし、何より本ができるまでワクワク感を上げてくれるから。いわゆる顔(表紙)はとても大切ですよね。イベントでも、自分のブースに本を置いて、その顔でまずは見ていただき、気になった本は手に取ってもらい、表周りを見てから、本文や前書き、目次などに目を通す。どういう流れで本がお客様に購入されるのかまで設計して本づくりをするかを考えてしまうのは、以前出版業界にいた時の経験則で考えてしまうクセなのですが、単純にそういう流れを「考えるのが楽しい」というのもあって、本全体の構成を考えている時がワクワクするので、そこに時間を割くということをしてしまいます。

今回は、新規のタイトル案が4つありました。
その中で、いま自分が一番コレだと思うタイトルを一つに絞って、章立てを考えます。本文の骨組みを考えて、これも流れを決めてから、残りのピースをパズルを埋めるようにひとつずつ創り込んでいく。

今朝、ようやく今回の本のピースのひとつである「前書き」を書き終えました。
大体1300文字くらいかな。今回は自分として「書く」のではなくて、「表紙で登場する人物に成り切って書く」ということにチャレンジすることに。書き方を工夫して楽しむのも、本づくりの醍醐味ですよね。制限を作ることで、より本づくりをややこしくしているのも事実ではありますが。。。

自分のやりたいようにね、やればいいんですよ。ほんと。


面白いなと思ったのは、前回の文学フリマで作った2冊の本は「前書き・後書き」が最後に書けたのに、今回の本は前書きが先に書けたことでした。どういう流れで本ができるのか、決まりがない中で走っていくこと。自由に自分が表現する中で、次はどんな出会いがあるかわからないけれど、止まることなく旅をしていくことが、面白いなと。

兎にも角にも、文学フリマ東京39に向けてスタートすることができたことを、まずは新しいマガジンで報告するところから始めてみました。

これから本が出来上がるまでの流れを、自分の書いている時の感情や気づき、どういう風に本づくりを進めたかという話を軸に、まとめていきたいと思います。

1から本づくりをしたいけれど、どうやればいいかわからない人向けのノウハウなどは他の人がすでに書いていたりするし、文学フリマでの見せ方をまとめた記事なども他の方が素敵に書かれているので、僕は同じモノではなくて、自分にしかお伝えできないことを、ここに書き残していこうと思います。

書き手がどんなことを考え、想い、本に込めているのか。
そのリアルな部分を、最後まで書けたらと思いますので、たまたま読んでくださった素敵なあなたに、最後までお届けできたらと思います。

では、また。

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