神の道に入る・本当の安全

私が近頃、顕著に感じている動きに、自己の一本化がある。「極まってきている感じ」そして「他の選択が消える感じ」と表現してもいいのだが、私にとってこれは「神の道に入る」こととイコールだ。

ただ、神という言葉にはあまりにも多くの観念がまとわりついている。宗教上の神、罪を裁き罰を与える神、試練を課す神、まるで権威的な人間のような神……。
そういった誤解をとくべく、ときには神という言葉を、ときには別の表現を用いて私のnoteでは、全体を通してみればかなり多くの機会に神について語ってきた。

今回の表現、「神の道に入る」も、特定の形や戒律などのルールを指してはいない。
これは「そうであるところにただ向かう」感覚で、「自己の一本化」の側面から説明すれば、最近の記事◆「能動と受動の融合」後半部で伝えた内容が参考になるはずだ。

この動きを受け入れると、自己の分裂がなくなり、人生における選択がシンプルになる。冒頭の表現に沿うと「選択という感覚が消える」。


自己の一本化、仕様変更のない道

人生において、「自分の希望がこうだから、こうする」という表層と深層にズレのない決断でものごとが展開していくこともあれば、本人としては別の選択があると考えて意志を持って動くのに、特定のテーマの道に押し戻される展開もある。
後者の場合にネガティブな観念が関わっていると、「自分の思い込みをとくことでパターンから抜け出せる」という話になるが、現象は一見似ていても本人の中でネガティブな観念が由来になっていない場合、「自分自身で設定している道」が要因になっている。

こうした各状態の「区別」については、先に2023年11月2日のライブ配信★「個性や人生のプログラムpart1・自分の設定を受け入れ活用する」で語っている(リンク先で該当回のYouTubeを再生できるので、アーカイブを聴きたい方はどうぞ)。

「自分自身で設定している道」とは「神の道」そして「自己を一本化」することと関係していて、当人にとって「私が私であると、こうだ」という調和のとれたあり方だ。

ただし、該当回のライブ配信で話した通り、そのあり方は「人生の中で自分が身につけてきた観念と照らし合わせると、都合がいいとは限らない」
つまり、その調和を本人は不調和と思って、恐れたり避けたりする可能性もあるということだ。

すると、「自分の思い込みで『調和』だと思っている方向に、努力して向かおうとする」。自身の自然なあり方を変えてまでも、だ。
けれどもそれは真の調和ではないので、「真の調和の道に向かうよう自然に押し戻される」という説明になる。

「自分自身」という流れに逆らって一生懸命泳ぐのだが、疲れて力尽きると結局、自然な流れに戻るのだ。

そして現時点の私が特に感じているのは、元々あるその自然な働きに「もはやどう頑張っても抗えない」ということだ。記事の冒頭では「極まってきている感じ」と表現したが、抗うことで生じてしまう抵抗がかつてより大きく強烈になっている実感がある。

これは、よく用いられる「サレンダー(Surrender:明け渡し、ゆだねる、降伏などの意味)」という言葉よりももっとあっさりしたもので、「いや、そりゃそうだろう」という「当たり前のことに目が覚める」体験でもある。
「どうしてほかの自分になれると思ったの?」と、自然な自分のあり方の「仕様変更」にいそしんでいた過去の自分に問いたいくらいなのだ。
様々な経験があったからこそ今わかることがあり、それらも有益ではあったものの、今後はどうかというと、もう(抵抗することは)負担が大きすぎてできないということだ。

極めて特化されていた私の仕様と、道

ここからは私個人のケースなのだが、私の場合、この人生の自身の進路と、その進路に沿った自己の仕様は極めて特化されていたようだ。
それにも関わらず、自分ではそこまでだとは思っておらず、無自覚に「別な道へ向かう様々なチャレンジ」をしてきた。

再び念押しすると、チャレンジの経験自体は有意義だったこと、ときに必要でもあったことは言えるのだが、やはりそうした経験をする度に、自分の体という媒体を含めた「現象」面に押されるようにして、私は自分自身の道に戻るということを繰り返してきたように思う。

つまり、自身の道から逸れると「あれ、ちょっと痛いね?」程度ではなく、「やばい、これだと生きられないぞ……」というところまで激しくアラームが鳴り響く形だ。
そのおかげでやっと、「なるほど、他の生き方ではこの人(私)、生きられない仕様だったか」と悟るところまで来たわけだ。

で、神の道だ。
私が広義で「神の道」と言うときには意味が異なるのだが、私という個人の人生にとっての神の道について言うなら、古(いにしえ)から使われる意味での「神の道」そのままに近くて、

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