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不安障害(不安症)を薬物に頼らずに治す方法
いきなりで恐縮だが、まずは私のこの以前の記事を読んで欲しい。
この記事では、不安障害(不安症)の治療方法として薬物療法と行動療法を軽く紹介した。
だが、精神科の薬物に関して抵抗がある方も多いのではないだろうか。
そこで、薬物療法ではない、行動療法と呼ばれるものについて、もう少しまとめてみたい。
なお、念のため予め注意しておくが、私は医者でも何でもない、ただの不安障害当事者である。
詳しい事は医師に相談して欲しい。
この記事を読んで何か事態が悪化するような事があっても、私は責任を取れない。
あくまでも、素人が書いた情報提供のメモ、みたいに考えていただけると良いと思う。
では本題。
そもそも行動療法って何?
まずはこの話から。
行動療法とは、不適切な行動を外部からの介入によって適切な行動に修正する療法、らしい。
さしあたり、薬物療法以外の言葉による治療、みたいな認識で大丈夫だと思う。
今回はその中でもわかりやすいし、患者が一人でもできそうな簡単なもののうち、対照的な2つを紹介したい。
(段階的)暴露療法
これは、上に記載した記事にも書いてあると思うが、不安や恐怖の対象に少しずつ接触し、慣れていく方法である。
例えば、満員電車に乗るのが怖いと感じる場合には、まずは空いている電車を選んで一区間だけ乗車する。
その後は少しずつ区間距離を伸ばしていっても良いし、少しだけ混んだ電車(座席が空いていないが、立っている人は一車両につき数人程度)に乗ってみても良い。
それにも慣れてきたら、短い区間だけ、満員電車に乗ってみる、とか。
高所恐怖症の人なら、建物の2階から下を見下ろし、慣れたら3階、4階…という感じで。
一歩一歩は小さいかもしれないが、必ず前には進める。
根気強くやる必要がある。
ただ注意すべきなのは、不安や恐怖の対象によって、かかる時間や費用が大きく異なる点。
先の満員電車の例だと、電車に乗るたびに電車賃がかかる、とか。
そんなに長く待っていられないという方には、次のようなやり方がある。
フラッディング法
これは、いきなり不安や恐怖の最悪の対象に触れる事で、無理矢理にでも慣れる方法である。
上述の満員電車の例で言えば、いきなり満員電車で目的地まで行ってみる、とか。
高所恐怖症の例で言えば、いきなり東京スカイツリーの展望台から外を見渡す、下を見る、とか。
この方法は誰でも簡単にすぐにできるが、わかっての通り、かなり刺激が強い方法になる。
ほぼ間違いなく症状が出ると思う。
そのため、逆にその体験がトラウマになり、逆効果になる場合もあり得る。
なので、個人的にはやるべきではないと思う。
やるなら医師等の立ち会いが必要だと思う。
おわりに
ここまで薬物に頼らない不安障害の治療法を書いてきた。
しかし、薬物療法を併用する事で症状を抑制しながら不安や恐怖への暴露を実行できるので、それが最も効果的だし、一番楽だと思う。
担当医に薬物療法が不安だと伝えれば、マトモな医師なら、そのような意向に沿った治療方針を決めてくれるだろうし。
一言で薬物療法と言っても、効いているのかいないのかわからないような、マイルドな薬もある訳で。
実際私の場合も、行動療法単体よりも薬物療法と併用した後の方が回復のスピードが上がったし、辛さ、苦痛も減った。
なので、不安なのはわかるが、薬物療法との併用もぜひ、考えてみて欲しい。
今回は以上。
皆さんが健康に過ごせることを祈って。