※「上」
後日、僕は、生放送のアーカイブ動画をチェックしてみた。
ココにおいても、僕の中では、「配信するの知ってたらリアルタイムで見に行ってたのに~!」といった具合に、”数字を持っているインフルエンサー”ならではのコメント”、が付いたりするものなのかしら・・・、と思っていたのだが、再生数やコメント数を確認してみた限りでは、特段、「バズった」感じもなかった。
次に気になったのは、「コイツ(僕のこと)誰なのよ?」といった「底辺」が「インフルエンサー」にたかって、おこぼれにあずかろうとする、いわゆる、「コバンザメ商法」を非難批判するコメントが殺到してはいないだろうか、という懸念だった。
ただ、それに関しても、アーカイブ動画に、僕のことに言及しているコメントは、無いわけでも無かったが、罵声を浴びせる感じでもなく、かといって、好意的な感じでもなく、言ってしまえば「あぁ、リアルで付き合いがある人なんだね~」「へえ、その人もネットで活動してるんだ~」ぐらいの、うす~いリアクションが、ほとんどであった。
一応、僕が発信しているSNSもチェックしてみたのだが、知り合いと生配信をする前と、良くも悪くも、変わっていないようだった。フォロワー数が格段と伸びたわけでもなければ、誹謗中傷はおろか、非難批判のコメントすら、全く来ていなかった。
「あぁ、単に、僕の、考え過ぎだったんだなぁ・・・。」
僕は、無名であるがゆえに、インフルエンサーの数字を「過大評価・過剰反応」していたことに気付いて、一人、苦笑していた。
その時、知り合いのツイートが、目に入って来た。
「【祝】YouTubeサブch登録者数10万人突破!」
それを見た僕は「あれっ?」と思って、僕のTwitter(Xと呼べば良いのだが、当分、慣れる気配が無い。たぶん夢の世界もTwitterだたt気がする。なのでTwitterで通すことにしよう)ではなく、知り合いのTwitterを、ちょろっと覗いてみることにした。
すると、YouTubeのコラボ配信のアーカイブ動画とは比べ物にならない数のリプライが、知り合い宛てに届いていることが分かった。
その内容は、
「無名の友達に手を差し伸べる優しさが神(*'ω'*)」
・・・まぁ、大体、こんなものばかりだった。
僕への非難批判と思われるコメントは無かったが、とにかく、知り合いを褒め称えるコメントで、溢れていた。
それはそれで、平和なことだとも、思った。
僕は、そっと、知り合いのTwitterを閉じた。
目も閉じて、いつもの、沈思黙考をはじめた。
「(自分だけに利が有るコラボ配信だと思ってたのが)」
「(フタを開けてみれば知り合いだけ利が有ったのか)」
「(知り合いの数字を利用したと罵倒されるのを恐れ)」
「(取り越し苦労というのか、なんというのか・・・)」
思い耽っているところで、目が覚めた。
【ポエム】
なんだかんだと書いて来たが、僕が言いたかったことは、たった一つ、”最近、自分の中で納得する文章を紡げていない気がする”、ということだけなのだ。
物書きを生業にしている人のインタビューを読んでいると「どんなことがあっても『書く』ことだけはやめなかった」という話を、沢山、目にして来たように思う。
noteの「つぶやき」で「今日は体調がすぐれません」などと書いて「毎日投稿バッジ」が継続させて「よしよし、偉いぞ」と自らを褒めて終わらせなかった自分を、褒めてやりたい。
僕は、毎日投稿バッジのために、文章を綴っているのではない。
僕は、物書きの、端くれの端くれの端くれでも構わないから、長期的に文章を執筆することが出来る人間になるために、文章を綴っているのだ。
人間は、苦境に立たされた時にこそ、本性があらわれる。