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絶望のキッズ携帯

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全ての引きこもりに捧げる! 【あらすじ】 嫁の友達である神戸在住42歳のババアには春から中学生になる不登校児の息子がいる。癇癪持ちでゲーム廃人のクソガキ。何とかならないかと嫁に相…
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#想像していなかった未来

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第9話 出発

翌日、ガキは空港へと送られた。一応本人も興味を示していたようだから拉致や虐待の類には当て…

白瀬隆
3か月前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第10話 長崎市内行き高速バス

俺とガキは並んで席に座った。出だしから立腹していたガキだったが、気分はすぐに持ち直したよ…

白瀬隆
3か月前
2

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第11話 太麺皿うどん

長崎空港からの高速バスは繁華街から少し離れたところにある長崎バスターミナルとかいう建物に…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第12話 愚痴

食事を済ませ、俺たちは家に帰った。さあ、聞こうじゃないか。お前が何をしに来たのかを。太麺…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第13話 中学デビューのために

事態の深刻さに気付き始めたからには、策を用意しておいて損はない。このガキは今後も友達がで…

白瀬隆
3か月前
4

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第14話 スマホがない

ひとしきり笑ったガキは、長崎に辿り着いた時とは全く違う、子供の顔を見せ始めた。俺クラスの…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第15話 一歩目

十円クソ野郎であるこのキッズは、一度親を泣かせる必要がある。それも今までのように自分が迷惑をかけて泣かせるのではない。スマホを与えないなんて、親としてガキに対して申し訳ないことをしていたと泣かせるのだ。少なくとも俺ですら、キッズ携帯しか与えられずに中学入学に挑むガキがいるなど泣きそうだ。今時のショートメッセージなど、宝くじ当選の知らせと合わせて削除される。昔の歌のように、裏面に夢と書いたテストの紙で紙飛行機で折って校舎の三階から飛ばした方が、友達の家に届くかもしれない。翌日、

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第16話 自己紹介

自己紹介。その名の通り、自分を知ってもらう行為だ。陽気な自分を売り込んでもいいし、淡白に…

白瀬隆
3か月前
4

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第17話 台本

台本ができた。俺たちはプリントアウトし、ガキに渡した。さあ、読んでみろ。 初めまして。〇…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第18話 エクレア

なぜかガキは俺たちに完全に心を開いたようだ。顔色がやたらと明るい。普段嫁と二人きりのダイ…

白瀬隆
3か月前
3

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第19話 第一日目終了

午前二時。俺と嫁は眠気に耐えながらガキの相手をしている。ガキも精一杯、眠気に耐えている。…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第20話 友達

友達と呼べる人が何人いるだろうかと考える人は多いと思う。俺は一人だ。環境が変われば考え方…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第21話 ゲーム

ゲーム。確かにガキの頃は夢中になった。任天堂、スクエニ。素晴らしいゲームを作っていた。ど…

白瀬隆
3か月前
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