【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第8話 ガキ
ババアの酎ハイが3本目に差し掛かった。大人の意見が聞きたいと言ったババアはブレスを挟むことなく捲し立てている。きっといいラッパーになれる。口を挟む余地を与えない鋭いリリックに、俺は医療従事者特有の心無い頷きで対応していたが、一向に話が進まないので腹が立ってきた。一層のことガキと話したほうが早い。家にいるなら話せないかたずねたところ、隣に座っていたそうだ。おい、クソガキ。お前は自分の悪口を何時間聞かされてたんだ。まったく一方的なMCバトルだ。
ガキが画面に映った。確かに内気そ