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最悪の事態を考え、準備をすることの大切さ
こんばんは。りょうへいです。
皆さんは「正常性バイアス」という言葉をご存知でしょうか?
正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、英: Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。
自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。
※wikipediaより引用
つまりこの正常性バイアスとは、「人間とは最悪の事態を想定しづらい生き物である」ということを教えてくれているのです。
これにはちゃんとした理由があって、人間は、もし生きていく上で、ちょっとしたことに反応してしまうと、精神の消耗が激しくなってしまって疲弊するため、ある程度の非常事態は大丈夫だと思うことで精神の消耗を避けていると言われています。
そうは言っても、「人間には正常性バイアスがかかる」ということは、命を守る場合だけでなく、様々な場面で起きていると知っておく必要があります。
確かに、多くのちょっとした出来事に反応して消耗するのは避けたいところですが、一方で本当の非常事態が起きた際に何の準備もしていないと、最悪の結果を招いてしまいかねません。
では、どのようにして出来るだけ消耗することなく、最悪の事態に備えることができるようになるのでしょうか?
それが、「準備」です。
組織の中で防災訓練を定期的に行うことが義務付けられているのは、国や消防が様々な非常事態を経験し、「準備」の重要性をはっきりと認識しているからです。
ハザードマップは最大の被害を想定して作られていますし、今では地震が来たら沿岸部の人が非難するのは当たり前のこととなっています。
ビジネスにおいても同様で、ポジティブに物事を考えることはある面では大切なことですが、最悪の事態を想定して「備える」こともまた非常に重要なのです。
そこで今回は、震災を例にとって、出来る準備を紹介させて頂きます。皆さんにはこの知識をビジネスや日常生活に置き換えて考えて頂き、生きる上での一つの智慧として活用して頂ければ幸いです。
1.震災が起きた際に何をするのか家族と話しておく
まず何と言ってもして欲しいのが、その事態が起きたら何をするのか話しておくことです。
非常事態になると人は頭の中がパニックになってしまう場合があるため、その事態になったらこれをする。と言ったパブロフの犬的な反応は用意しておいたほうが良いです。
これに関してはnoteで素晴らしい記事があったので、この記事を読んで予習をしておきましょう。
この方は阪神大震災の際をご経験されていて、実際にできることを詳細に記載してくれています。
ちなみに私も故郷が宮城県なので、東日本大震災を経験し、津波も経験していますが、この人の言っていることは非常によく分かります。
ご自分だけでなく、ご家族にもこの記事を周知してもらい、何をするか決めておきましょう。
2.ハザードマップを確認しておく
私は横浜に住んでいます。それも比較的沿岸部に住んでいるため、大きな自身が起きた際には津波被害が出ることも想定されています。
津波の想定浸水域は自治体のホームページに必ず記載されていますし、他にも液状化や、想定される最大震度も調べれば必ず出てきます。
ご自分の住んでいる地域だけでなく、職場や、ご家族のよく行く場所についても、どのようになっているのか確認しておきましょう。
その上で、ハザードマップには最寄りの非難場所もしっかりと記載されています。
「どこにいるときは、どこに行く」と言ったように、ご家族でルールを決め、万が一連絡が取れなくなった際にも共有出来るようにしておきましょう。
2.防災グッズを買っておく
これももう皆さん準備されていると思いますが、まだの方は絶対に準備しておいたほうが良いです。
我が家でも自分とパートナーの分、それから犬のリュックサックと水を用意しています。
防災グッズに関しては非常食や非常トイレ、水や日用品の他に、これは入れておいたほうが良いという絶対的にオススメのものがあります。
それが「発電機能付きのラジオ」です。
私自身東日本大震災を被災した際にこのラジオを持っていなかったため、かなり苦労したことを覚えています。
・停電のためにテレビも見れず、情報が分からない
・携帯の充電もない
・夜は真っ暗でどこに何があるか分からない
こうなってしまうと最悪で、本当に何も出来なくなってしまいます。
ご自身の防災グッズに防災ラジオが入っていない方は、必ず買っておくことをお勧め致します。
3.避難訓練をする
先ほども書いた通り、組織において避難訓練は当たり前のようにやりますが、ご家庭で避難訓練は行なっていますか?
ご自身のマンションの非常口がどこにあるのか、防災用の梯子がどこにあるのかなど、きちんと認識していますか?
特に世帯主の方は、お子様などが何をしたら良いのか分からなくなって泣き出してしまうかもしれません。
そのような時にしっかりと導いていけるようにしておくことは、自分と大切な人を守るための、推奨ではなく義務なのです。
そんなに時間のかかることではないので、防災訓練はご家庭でもしっかりとしておきましょう。
4.何にでも応用できる
最後に、このような準備する姿勢は、何にでも応用することが出来ます。
・取引先でミスをしないように、最悪の事態を考えて準備をしておく
・大切な誰かが不慮の事故があった際に何をするか決めておく
・学校に遅刻をしないように出来る手を打っておく
など、最悪の事態を想定し対策をしておくことで、その準備は必ずその事態が起こった時に役に立ちます。
ご自身に当てはまる場面を想定しておき、確認する習慣をつけていきましょうね。
最後に
最後になりますが、私は東日本大震災の被災を経験しています。
当時住んでいた家まで津波が来ましたし、私にとって大切な人も何人か亡くなってしまいました。
今でも助かる命は無かったのかと、悔しい思いをする時があります。
まだ震災を知らない人にお伝えしたいことは、自分だけでなく、大切な人を守るためにも、必ず準備を忘れないでほしいということです。
この知識は生きる上で他の場面でも応用が出来ます。
やっておいて損はしないことなのです。
最悪の事態を想定し、準備をする。
この記事を読んでくださった方が非常事態に見舞われてしまった際に、少しでもこの記事が役に立つことを信じています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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