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脳性麻痺の子どもがおもちゃに興味を示さない理由と対策
こんにちは。今日もつらつらと書き連ねていこうと思います。
今日は「おもちゃに興味を示さない子ども」について。
僕たちセラピストは、おもちゃを使って子どもたちと遊ぶことが多いですよね。でも、「あんまり遊ばへん…」みたいなこと、結構ありませんか?
お母さんたちからも、
「この子、このおもちゃでしか遊ばへん…」
「なかなか遊べるおもちゃが増えない…」
という悩みを聞くことがよくあります。
とはいえ、それにはその子なりの理由があるはず。
今日は、その「なぜ?」についてお話ししていこうと思います。
1. 姿勢コントロールの未熟さ
脳性麻痺(CP)の子どもは、姿勢を保つこと自体が難しいことが多いです。
想像してみてください。
「めっちゃグラグラの平均台の上で立ちながら、目の前の課題に集中できますか?」
おそらく、できないですよね。
それと同じように、CPの子どもたちは、座っているように見えても、
「頭を支えるだけで精一杯」
「手で机を支えないと姿勢が崩れてしまう」
といった状態のこともあります。
そんなときに、おもちゃで遊べと言われても、それどころではない…ということが起こりえます。
2. 遊びの経験の少なさ
「そもそもどうやって遊ぶのか、分からない」
これも、おもちゃに興味を示さない理由の一つです。
特にCPの子どもは、運動の難しさから**「試してみる」機会が少ない**ため、遊びのバリエーションが広がりにくいことがあります。
「どうやって遊んだらいいか分からないから、興味が持てない」
こういうケースも、意外と多いんです。
3. ボディスキーマ(身体認識)の未熟さ
「自分の体を思った通りに動かせない」
これはCPの子どもにとって、すごく大きな課題です。
「自分の身体の境界があいまい」
→ 「だから、自分から外のものに関わろうとしにくい」
こういう状態になることもあります。
さらに、感覚が過敏だったり鈍かったりすると、
「このおもちゃをどう扱えばいいのか、そもそも分からない」
ということもありえます。
4. 感覚処理の問題
最近のおもちゃって、ピカピカ光ったり、大きな音が鳴ったりしますよね?
これが、CPの子どもにとっては強すぎる刺激になってしまうことがあります。
大きな音が苦手で、怖がる
光の刺激が強すぎて、不快に感じる
プラスチックの硬さが苦手で、触りたくない
こうした「感覚の違い」が、おもちゃを遠ざける理由になっている可能性もあります。
5. そもそも興味がない
そして、最後にシンプルな話。
「そのおもちゃに、興味がないだけ」
これは、健常児でも同じですよね。
「このおもちゃでは遊ぶけど、あれは遊ばない」
これって、普通のこと。
だから、色んなおもちゃを試して、子どもが何に興味を示すのかを探っていくのも大事な視点だと思います。
まとめ
おもちゃに興味を示さない理由は、一つじゃない。
✅ 姿勢を保つのに必死で、遊ぶどころじゃない
✅ 遊び方を知らなくて、どうしていいか分からない
✅ ボディスキーマが未熟で、自分から関わるのが難しい
✅ 感覚処理の問題で、おもちゃの刺激が強すぎる
✅ そもそも、そのおもちゃに興味がない
こうした要因が絡み合っているかもしれません。
だからこそ、「なぜこの子は遊ばないのか?」を一緒に探っていくことが大切ですね。
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それではまた!