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そのうち立てなくなるかもしれませんよ。

この表題、実感のない人がとても多く、危機感すら持たない人もいらっしゃいます。今日はちょっと一緒に考えてみましょう。

本日、約3年振りに整体に来られた66歳女性との話です。

○「足がだるくて重いんですけど・・・」
●「浮腫んでますよね。」
○「毎日ずっと座っててあんまり歩いてませんから・・・」
●「前はウォーキングをするって言われてませんでした?」
○「この暑さでは出れないです」
●「じゃあ、夏になるまでは歩いてたんですか?」
○「いえ、コロナになってからほとんど外出してません。怖いですから・・・」
●「えっ?じゃあ、3年くらいほとんど歩いてないってことですか?」
○「そうなりますね~」
●「歩くのは楽しくないですか?」
○「楽しいわけありませんよ~。できれば歩きたくないです。」
●「そのうち、歩けなくなりますよ」
○「そんな怖いこと言わんといてくださいよ~」
●「別に大袈裟ではなく、その恐れがありますよね?」
○「そうなの?」
●「危機感は感じてますか?」
○「まだ大丈夫でしょう!」
●「えっ?もう目の前に来てますよ」
○「そんな脅すようなこと言わんといてくださいよ~」
●「だって、車から玄関まで歩いてくるのに、まっすぐ歩けてないじゃないですかー」
○「そんなことないわよ、ちゃんとまっすぐ歩いてるわよ」
●「ふらついていたという実感はないですか?」
○「歩幅は狭くなったかなとは思いますけど・・・」
●「上半身が右へ左へと傾けながら歩かれますよね?」
○「え?私の歩き方って、そんな変?」
●「はい、それに動作が遅くなってますよね?」
○「あ〜、それは感じる」
●「それに、膝関節が曲がらなくなってますよ。正座できないでしょ?」
○「正座はずいぶん前からしてないわ」
●「家にいる時は、ずっと椅子に座ったままでしょう?」
○「そうね、ほとんど座ってるよね」
●「関節は、本来動くべき範囲を動かしてあげないと、動かなくなるんですよ。」
○「えっ?そうなんですか?」
●「現に膝の曲げ伸ばしをしない生活をしているから、すでに曲がらなくなってきてるでしょ?」
○「でも、ラジオ体操は毎日してるわよ!」
●「足りないですね」
○「そうなの?」

実際には個人差がありますから、何歳から足腰が立たなくなるとか、歩けなくなるかは分かりません。

多少足を引きずってでも前に進むことさえできていれば、歩けていると解釈する人もいます。痛みのあるなしでも変わります。問題は危機感がないことと、無知なことです。

痛みが出ると、すぐ病院へ行く


徐々に体力・筋力が落ちていることに気付いていませんから、こういうタイプの人は「ある日突然、痛みが出た」「昨日まで何ともなかったのに・・・」という言葉を使われます。

痛みが出ればすぐ病院へ行き、医者を神様とでも思わんばかりに、信じて疑うことをしません。

足が浮腫んでいることで、「これは何科へ行けばいい?」と聞いてこられました。この程度で病院へ行く必要ないのに、すぐ病院を頼ろうとするのも良くないと思います。

自分の体のことですから、多少の知識がほしいです。だから、なぜ浮腫むのか、関節はどのようにして動くのか、などの話を私はしておきます。記憶に留まるかどうかは、わかりませんけど。私にできる限リのことは、いつもさせていただいています。


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★整体師/りょう★ピンピンコロリのいきかた(認知症予防と健康寿命を延ばす方法)
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