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若い時は、目標を達成することに喜びを感じる。中高年になれば、過程を楽しむことが大切。

これは、女優・市毛良枝さんの言葉です。

目標を持ってはいけないと言われているわけではありません。むしろ目標を持つべきだと思います。

中高年になると、目標を持たなくなっていませんか? 仕事では目標があっても、私生活に目標ってありますか? 意外と考えたこともないのではないでしょうか。

目標があるから楽しめる。


私は48歳からフルマラソンに挑戦しましたから、大会で完走するという目標を掲げて、実行する楽しさを覚えました。完走するだけにとどまらず、できれば4時間切りたいという目標を立てていましたが、ベストタイムは4時間6分です。

フルマラソンを始めた時は完走だけが目標なのに、多くの人はそのうちタイムを気にし始めます。その気持ちが芽生えると、完走目的ではなく、数字が目標になってしまいます。

数字を追いかけ始めると、過程を楽しむ事を忘れていきます。これは誰もが陥る沼です。この沼にハマるとなかなか抜け出せません。大会にも慣れ、完走するだけでは満足できなくなり、数字ばかり気になることで、トレーニングで追い込むようになります。

これが故障になる始まりです。


すぐ気が付けばいいのですがなかなか気付きません。周りのタイムと比較するからです。ラン友と話をすることで、自分が劣っていることを改善したくなります。人は人、自分は自分という見方を失っていきます。

私の整体院に来られる人には、その辺りの話をしますが、二つ返事で納得する人は一人もいません。納得するのは、故障してからです。走れない体になってから後悔します。「りょうさんの言う通りだったよ」と言われます。そこで走ることすらやめてしまう人もいますが、我に返って目標と目的を改めることのできる人は、また走り始めます。

学生時代にスポーツをやっていた人ほど陥りやすい故障の沼です。私は運動嫌いでしたから、沼に落ちることなく、落ちる寸前で気付きました。

過程を楽しめると生き方の基準も変わる。


フルマラソンを例にお話しましたが、中高年から始めるものはすべて同じです。冒頭の市毛良枝さんの言葉にもありますように、過程を楽しめる中高年になりましょう。年代ごとに生き方の基準が変わっていくことを、きちんと受け入れることができれば、素直になれると思います。

増補改訂版 がんばらないで楽に長く走る: 痛み、故障しらずの“脱力ラン”/鮎川 良 (著)


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