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添加物なしでは生活できない状況になっている
「食品添加物は体に良くない」ということは、きっと誰もが思っていることでしょう。できれば添加物を摂りたくない、避けたい、そう思っていたとしても、もう逃れられない時代に来ています。
私たちは添加物なしでは生活できない状態
添加物には、人工のものと天然のものがあります。日本食品添加物協会によりますと、人口添加物のことは、指定添加物と呼ばれて、474種類あります。天然添加物は、既存添加物と呼ばれて、357種類あります。甘味料や保存料、香料、着色料など、用途は様々です。名称のことはさておき、添加物を摂らない生活は今や不可能です。
分かり易い例では、昔はパンにすぐカビが生えました。最近は一週間常温に置いていてもカビは生えません。これは添加物によるものです。私たちはすでに添加物なしでは生活できない状態です。パッケージに入っている商品には必ず添加物が入っています。スーパーのお惣菜も、コンビニ弁当にもすべて入っています。
添加物の安全性は、本当に守られているのか?
添加物の安全性が気になるところです。専門機関や国がきちんと調査した上で、安全と認められた物だけが使用できます。しかし昨日書いたように、専門機関が認可したにもかかわらず、WHOが安全ではないと発表することもあります。それに関して、日本食品添加物協会には次のように発表しています。(話の内容が分からない人は昨日の記事を読んでね)
6月29日付ロイターの記事について、現時点で協会が把握している情報をお伝えします。
「人工甘味料アスパルテーム、WHO機関が初めて発がん可能性リスト掲載へ=関係者」というタイトルの記事が出ていますが、IARCの正式な発表に基づくものでなく、具体的な情報もないため、「発がん可能性」のみが独り歩きするものになっています。IARCについては、以下の<詳細>に記載しますが、「ハザード特定」のみを発がん性に限って行っています。
食品添加物の評価は、ハザード特定・ハザード特性評価・摂取量評価よりリスク判定を行うというリスク評価によって行われるべきであり、国際的には、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が行うことになっています。現在(6月27~7月6日)、JECFAがアスパルテームの評価を行っており、7月14日に、正式発表がJECFAから出ることになっています。
では整理しましょう。
まず「IARCの正式な発表に基づくものでなく」という文章があります。
IARCとは・・・
国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)は、世界保健機関(WHO)の一機関で、発がん状況の監視、発がん原因の特定、発がん性物質のメカニズムの解明、発がん制御の科学的戦略の確立を目的として活動しています。
簡単に言いますと、研究部門が発表していないのに、総務部門が勝手に発表したのだ。リスク判定は、専門機関(JECFA)が担っているので、正式な発表ではありませんよ。ということが書いてあります。仲間割れですかね?(笑)消費者を何と思っているのでしょう?
添加物を使っているスポンサーで成り立つテレビ局は報道するのか?
添加物に関しては、動物実験では問題なくても、長期間人間が摂取することで違う反応が現れることもあります。おそらく今回のWHOの発表はそういうことだったのだろうと思いたいです。メーカーの立場では、使用中止に追い込まれたくないでしょうから、そこにせめぎ合いがあって当然のことです。
オリンピックだって疑惑の塊でした。一般人は言われるがまま、されるがままです。テレビでは、問題として大きく取り上げることはおそらくないでしょう。テレビ局は、添加物を使っている各種メーカーさんのスポンサーで成り立っていますから。資本主義、大人の事情に一般人は何も言えないのでしょうか?
私たち消費者は、もっと賢くなる必要がありそうです。
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