ロコモ、フレイル、サルコペニアの違い
最近よく耳にする「ロコモ、フレイル、サルコペニア」という言葉を3日間に分けて書きましたが、分かりましたか? では整理ましょう。下の図をご覧ください。
とても分かり易い図ですよね。「サルコペニア→ロコモ→フレイル→要介護→寝たきり」という順に身体が衰えていくということです。
フレイルの基本チャックリストがありました。
このチェック項目を見ながら、逆のことを考えてみましょう。
外出をして、時々運動をし、よく噛んで食べ、人と会ってお喋りして、たくさん笑う。
たったこれだけのことができていれば、フレイルになっていく可能性は低いのです。若い人から読むと、「は?これだけ?簡単じゃない!」と思えることです。ところがたったこれだけのことが、歳がいくとできなくなっていくらしいのです。不思議だと思いませんか?
私は想像が付きません。なぜそうなるの?
できる人からできない人を見て、「なぜこんなことができないのだろう?」と思っても、それを言ってはいけないそうです。なぜなら、できないと言われると、できないことがダメだと思うからだそうです。
「できないことは一つの個性だ」と捉えると、その先の接し方が変わります。でも「できない人は劣っている」と捉えると、できない人を精神的に追い詰めることになります。
子供の頃は、親からも先生からもそんな教え方をされたことはありません。「なんで、できないんだー!」と怒られました。そういう育てられ方をしたから、大人になってもできないことを欠点だと考えてしまいます。アメリカでは褒めて育てると聞きました。できないことを責めるより、できたことを褒めるそうです。日本と逆ですよね。
ジェンダーの人たちに対しても同じように個性だと捉えると見方が変わります。高齢者も同じです。できなくなった人をひとつの個性だと見ることができればいいですよね。難しいですけど。
歳を取らない人はいません。老化しない人もいません。ただ、元気なまま老いたいと誰もが願っているはずです。だったら、今日からすべきことがハッキリしています。もう一度書きます。
外出をして、時々運動をし、よく噛んで食べ、人と会ってお喋りして、たくさん笑う。
これを毎日ず~っと続けて行けばいいのです。たったそれだけのことです。