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「知人女性に久しぶりに会ったら、背中が丸くなっていたんです。」と言われました。この「背中が丸くなる」という丸まり方は、昔と少し違うのにお気付きですか?

昔は腰から丸くなって、90度くらいに前へ折れ曲がるような高齢者がいましたよね。「ジュリ~!」って叫ぶ感じ(笑)。腰に手を当てて、よっこらしょって歩きながら、「はぁ~!」と、ため息ついて腰を伸ばす仕草。私のおばあちゃんもそんな感じでした。しかし最近ではあまり見かけなくなりましたよね。

今は「背中が丸くなっている」という表現のように、腰が曲がっているのではなく、肩から丸まっている人が多くなっています。これは生活様式の変化が原因です。

昔は、稲刈りを手作業で行っていたように、腰を曲げる作業が多くありました。また、畳の上に座って編み物をするような生活。だから腰が曲がるんです。

しかし近年は畳ではなく、椅子の生活に変わっています。椅子に座って首を前へ垂れるような恰好が多いんです。本を読んだり、スマホ等を触ったり、何をするにも腰を曲げる必要はなく、首を前へ倒すわけです。だから肩の後ろから前へ倒れるような姿勢になることで、背中が丸くなっていきます。

このように考えればすぐ分かるんですが、人の仕草や生活の仕方に応じて、骨は変形していくということなんです。それもある日突然ではなく、徐々に変化していきますから、本人も分からないうちに曲がっていきます。その途中では肩こりや首こりなどの症状が現れているのですが、気付いていながらなんとなく過ごしていってしまうんです。それが、5年、10年と続いた場合、気付かないうちにどんどん変形してました。なんてことになるわけです。

だから肩こり、首こりを軽く考えてはいけません。そのため日頃からストレッチをすればいいんですけど、なかなかできないですよね。困ったもんです。「時間がない」ってよく言われます。一つのストレッチをするのに、30秒として、4つしてもたったの2分です。ちょっと多めに見て5分あれば、いろんなストレッチができるんです。たった5分ですよ。

と、いま私が自分で書いていて笑うことがあります。

小学生や中学生の時、夏休みの宿題は必ず最後のギリギリにまとめてやるタイプでした。それでも一応、休みになった時に計画立てるんですよ。毎朝30分の勉強タイムを作って・・・なんて計画。全然ダメ(笑)。日記なんて5分でかける内容があっても書かなかったです。最後にまとめて書くことになって、それはそれはもう大慌て(笑)

こんな私が皆さんに毎日5分のストレッチを習慣化しましょうって呼びかけてるんです。笑ってしまいますよね。

どんな物ごとでもそうですが、自分ができたことは自慢げになり、他人ができないことをいいことに、押し付けたりするんです(笑)。 今まさにそんな感じです。でも本当に不思議なんです。

なんでこんな私ができるようになったのか、よく分からないんですが、きっかけはマラソンだったことは確かです。日々走ることで筋肉痛になりたくなかったから、しっかりケアしようとストレッチを欠かさずやるようになりました。もし、ストレッチが目的だったら、私もできなかったかもしれません。

冒頭の「背中が丸くなった人」を見たという人に私は言いました。「いい人と出会いましたね。そんな風に背中が丸くなりたくなかったら、あなたもストレッチをこれからやりましょう。とくに肩甲骨を動かせるようになると、丸まることは予防できますよ」と。

反面教師ですよね。人の悪い所を見て、そんな風になりたくないという気持ちから、行動に起こすことができる。振り返れば私もそんなことばかりでした。成功体験を聞いてそうなりたいと思うのは当たり前ですが、なかなか行動できなかったです。その反面、失敗談やダメな人を見た時、あんな風になりたくないと思ったことで行動できたことの方が多いです。

骨は必ず変形します。どのように変形するかは、あなたの生活態度にかかっています。シャキッとした姿勢をしていれば、将来もスッとした綺麗な姿勢をしている可能性はあります。できることから見直してみましょう。

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★整体師/りょう★ピンピンコロリのいきかた(認知症予防と健康寿命を延ばす方法)
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