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読書感想文 『撮ってはいけない家』

【撮ってはいけない家】

ラスト1ページを捲る手が震えた。

その家は「撮ってはいけない家」だった。。。

「家にまつわる呪い」をテーマにしたモキュメンタリーホラーの撮影に使われた旧家には、なぜか企画と共通する点がいくつも見つかる。

撮影を開始すると、まさにホラーな現象が次々と起こっていく。さらには、撮影現場に訪れていた子どもの失踪も。

この家はなぜこれほどまでにいけない場所なのか。制作ディレクターとADは子どもの行方を探しながら徐々にこの家と一族と、過去の忌まわしい事件の真相を知ることとなる。

徐々に起こる不可解な出来事はこの先の展開を大いに期待させる構成。

1つひとつ真相が解っても、解決に近づいたような感覚と、まだまだどうなるか分からない不安な感情が同時に訪れる。
ミステリー要素とホラー要素の見事な共存。

最後に全てが解明したとき、それが全ての恐怖を拭い去ってくれればどれだけ良かっただろうか。。。

怖い結末。怖いラスト1ページ。

最後を読んで、このあと彼女彼らがどうなったのか、この家は、この一族はどうなってしまうのか、想像しないように静かに本を閉じた。




余談

サインは内容と真逆でかわいい。





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