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読書感想文 『スピン 第9号』

【スピン 第9号】



冒頭で告白したいのは目次の紙に一目惚れしたこと。

[スプレンダーラックス VS-FS グレー]って名前らしい。名前もカッコよくて好き。しかもイタリア生まれ。
光輝くような美しさを表す「splendor」と豪華さを表す「luxurious」を掛け合わせて名付けられたそう。センスの塊だよ!


ひと息おいて、、



3年目に突入したスピンは鈴木涼美さんの「典雅な調べに色は娘」とピノキオピーさんの「歌詞の話」が最終回。どちらも普段読んでいる小説からは得られない世界観と視点を感じられて楽しかったです。こうやって最終回を読むと、改めて文芸誌を読んでいるという実感が湧く。子どもの頃から、ジャンプとか漫画ですら連載ものを読んでこなかったので、とても新鮮な気持ちだった。


岡野大嗣さんの短歌と安福望さんのイラスト「窓 窓 窓 窓」は、哀愁だったり既視感にあふれた短歌と可愛いイラストの組み合わせが、柔らかみある作品になっていて気に入った。窓から覗いたすぐ向こうの、すぐ近くにある世界を感じる。



絶版本書店では、いつもYouTubeの「ほんタメ」で見ている齋藤明里さんが、案の定大好きな嶽本のばらさんの作品を紹介していてブレなささにニヤけてしまった。



他にもたくさんの良さが詰まった第9号でした。



最後はいつものように紙の話。



目次については一番最初に紹介したので表紙の話。

[クロコグロス]名前から連想できるようにクロコダイルの皮革をイメージしたペーパー[クロコGA]からの派生ペーパーらしい。現在庫限りだって。個人的には手触りよく好きな質感だけれど、鱗が苦手な人はもしかしたら手に取りたくもない??



もちろん私は第10号の紙がもっとリアルな鱗模様でも買うつもりです。たぶん。。。気持ち悪すぎなければ。。。




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