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損傷現金〜破れたお金は交換できる?〜
人生で一度は「お金が破れた!」という経験を
したことがある人もいらっしゃるのではないで
しょうか。
破れたお金をお店で使うのはちょっと躊躇うし、
家に置いていても使い道がないため、途方に
くれていたということもあるかもしれません。
しかし、結論から申し上げると、状態にも
寄りますが、破れたお金は新しいお金と交換
してもらうことが可能です。
これは、日本銀行法施行規則第8条でちゃんと
法律で保証されています。
第八条 日本銀行は、法第四十八条の規定により、本店又は支店において、汚染、損傷その他の理由により使用することが困難であると認められる日本銀行券の引換えを行う場合には、表裏の両面が具備されている日本銀行券を対象とし、券面の三分の二以上が残存するものについては額面価格の全額をもって、券面の五分の二以上が残存するものについては額面価格の半額をもって、当該日本銀行券を引き換えるものとする。
2 日本銀行券の紙片が二以上ある場合において、当該各紙片が同一の日本銀行券の紙片であると認められるときは、当該各紙片の面積を合計した面積をその券面の残存面積として、前項の規定を適用する。
3 日本銀行は、日本銀行券が前二項の規定に該当するものである場合においても、当該日本銀行券が紙質若しくは色彩の変化その他の理由により真偽を鑑定することが困難であると認めるとき又は日本銀行において当該日本銀行券の券面にせん孔を施したことが明らかであるとき若しくはせん孔を施した可能性があると認められるときは、当該日本銀行券の引換えを行わないことができる。
要するに、
2/3以上が残っている → 「全額」
2/5以上2/3未満が残っている → 「半額」
2/5未満しか残っていない → 「交換不可」
という基準になっています。
このような使用できないような状態のお金は
「損傷現金」と呼ばれています。
損傷現金の損傷が上記の2基準に当てはまる場合
は交換できる可能性が高いため、ぜひ交換を検討
してみてください。
では、交換をする場合、どこで交換できるのか
についてです。
これは「日本銀行」が対応してくれます。
日本銀行は東京にある本店以外にも全国に32の
支店と、14の事務所があります。
この本店と支店で交換対応が可能となっています。
事務所では対応ができないので注意です。
また、紙幣だけではなく、貨幣も対応しています。
手数料も不要ですので、お手元に損傷現金がある
場合はお近くの日本銀行に行ってみてくださいね。
しかし、できれば損傷現金とならないようお金は
大事に扱いましょう。
特に、お金を納める財布の種類もしっかりした
財布にしておきましょう。
財布については過去記事でも記載していますので
ご参考ください。
それでは。