DINKsという選択〜新しい夫婦の在り方とは〜
過去記事で「パワーカップル」について
ご紹介しました。
パワーカップルとは夫婦共に高収入である世帯
のことです。
そのため、資産形成等においても資金力が高い
ため、一般的には投資効率も高いということを
お伝えしました。
そのようなパワーカップルのさらなる生き方が
注目されています。
『DINKs(ディンクス)』
という言葉をご存じでしょうか。
「DINKs」とは、
Double Income:共働き
No Kids:子どもがいない
の略です。
意図的に子供を作らずに、2人だけの生活を
続けようと決めた夫婦を指します。
これは、望んでもお体の事情などで子供が
作れないご夫婦などは含めず、「意図的に」
という夫婦のみです。
これまでの一般的な考えでは、結婚をして、
子供を産むということが多い世の中では
なかったでしょうか。
しかし、近年は子供を意図的に作らずに、
大切なパートナーである夫婦2人きりの時間を
大切にしていくという価値観も広まってきて
います。
これは発表されているデータをもとに比較
しても明らかです。
国民生活基礎調査(平成28年)からまとめた
グラフを見ると、
昭和61年と平成28年の児童のいない世帯の
差は一目瞭然ですね。
少子高齢化も進んでいるのに加えて、女性の
社会進出などのダブルワークなども背景にある
と考えます。
それにより、新たな価値観である「DINKs」
世帯の選択などが増加したことで子供がいる
世帯はさらに減少傾向にあります。
では、この「DINKs」の魅力は具体的に
どのようなメリットがあるのでしょうか。
よく言われる「お金」「時間」「場所」で
考えてみたいと思います。
①お金
これは当然のことかもしれませんが、
子持ち世帯と比べて「子育て・教育」などに
かかるお金がDINKs世帯ではゼロです。
そのため、お金の方向性は「子供」ではなく、
「夫婦」という自分たちとなります。
子供にかけているお金を全て自分たちだけの
ことに使うと考えると、子持ち世帯の方々は
かなりお金に余裕が生まれるのではないかと
想像いただけるのではないでしょうか。
また、「教育費」がどれくらいかかるかも
知っておいておきたい事実です。
これは子供の進学のカタチによっても大きく
左右される部分です。
・高校進学までか大学進学までか
・公立か私立か
・実家住まいか下宿か
・奨学金を借りるか借りないか
など場合によっては必要な金額は様々です。
例えば、文部科学省の作成しているデータでは
すべて私立で大学まで進学したとすると、
約2,200万円というお金がかかる平均値となって
いますね。
しかし、まだまだ子供が小さい世帯であれば、
どういった進路を歩ませてあげたいか分からない
という方も多いと思います。
そのため、これは皆さんが歩んできた進路を1つ
の比較材料としてみるといいかもしれませんね。
DINKs世帯はこういった大きな教育費が一切
かからないため、自分たちの趣味や余暇を楽しむ
ことに使ったり、資産形成の資金力を上げること
などにも活用していくことができます。
②時間
DINKs世帯は子供の身の回りのお世話などの
時間がないことから、上記と同じく趣味や余暇
を楽しむことが出来たり、働き方なども柔軟に
変えることが出来ます。
また、結婚して子供ができてから夫婦仲が冷めた
ということも耳にします。
DINKs世帯は2人の時間を大切にしたいという
考えのもとの選択であるため、夫婦仲や愛情も
深いということも多いのではないでしょうか。
③場所
子供が成長するにつれて、どうしても教育環境
をあまり変えたくないということから、
全国転勤などのお仕事では職を辞める決断や
どちらか一方の単身赴任などを選択せざるを
得ない場合があります。
しかし、子供を持たないDINKs世帯であれば
働き方も住まいの選択も自由です。
そのため、定住や移住など国内国外含めて
選択が柔軟にできます。
このように、子供を意図的に持たないDINKs
世帯には夫婦のこれからの在り方や生き方を
変えていく価値があるような気もします。
しかし、この選択に正解は全くないと思います。
子を持つ夫婦であれば、子育てや教育を通じて
のさらなる人格形成や、友人との家族ぐるみの
付き合い、子を持つ幸せや、子の可愛さなどを
感じられるメリットもあると思います。
よって、個々の選択を尊重できる温かみのある
世の中であるといいですね。
とはいっても、少子高齢化が進む中で、
日本の経済成長という観点で考えた場合は
マイナスな事象かもしれません。
これからどのような時代になっていくかが
楽しみですね。
どのような時代の変化にも対応できる知識を
高めることや、行動を起こすことなどは差が
出る部分かと思いますので、色々な視点で
時代を捉えて必要なアクションを起こしていき
ましょう。
それでは。