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保険に入れない?〜危険とみなされる職業とは〜

過去記事では生命保険加入にあたって、
誰もが入れるわけではないということを
お伝えしました。

ご病気をされている方やタトゥーがある方など
の保険加入は厳しく見られる傾向にあります。

これは、生命保険が「相互扶助」の精神で
成り立っている金融商品だからです。

自分が病気になったり、亡くなったりしない
場合はあなたが支払っている保険料は、無駄に
なっているとお感じになるかもしれません。

しかし、その保険料は日本のどこかで病気に
なったり、亡くなったひとへの給付金や保険金
の財源となっています。

つまり、保険は支え合いで成り立っています。

しかし、この「相互扶助」が成り立つのは、
人それぞれのリスクバランスが平等であるから
です。

このバランスを保つために、上記のような加入
制限があります。

では、本日はもう1つ生命保険に加入できない
かもしれないリスクをお伝えします。


それは「職業」です。


生命保険業界では「職業制限」と言ったりします。

要するに、危険な職業に従事されている方は、
死亡リスクや病気になるリスクが高いため、
加入をお断りするということです。

職業で加入制限をかけるなんて差別だと思うかも
しれませんが、こういった制限をかけなければ
生命保険会社が成り立たなくなります。

危険な仕事で死亡リスクが高い人をたくさん
引き受けしていれば、生命保険会社も支払い
リスクがどんどん高まり、どなたかの保険料で
賄うといったこともできなくなります。

そのため、誰もが公平に生命保険という万が一
の機能を享受できるよう制限が必要なのです。


では、どういった職業が厳しく見られるので
しょうか。

これは保険会社各社でルールが異なりますが、
例えば、以下のような職業が挙げられます。

・性風俗関連従事者
・違法金融サービス提供者
・競輪選手
・競艇選手
・レーサー
・力士
・レスラー
・登山家
・曲芸師
・猛獣使い
・スタントマン  など

このような職業の方は生命保険加入が厳しい
ことがあります。

例えば、登山家であれば遭難による死亡リスク
などがありますので、危険度の高いスポーツ
は厳しく見られます。

また、死亡や病気の危険性だけでなく、
性風俗等はモラルリスクの観点で厳しい
判断がされます。

なお、加入はできたとしても加入できる保険金額
や給付金額に通常より少ない上限を設けている
職業もあります。

例えば、以下のような職業です。

・航空機搭乗員
・土木作業者(トンネル・地下鉄・ダムなど)
・高所作業者(煙突工、ビル清掃、トビ職など)
・漁船乗組員
・危険物取扱者(火薬・ガス・放射性物質など)
・鉱山作業者
・潜水作業員  など

先の職業に比べて死亡リスクや病気リスクは低度
ですが、一定リスクがあるということで制限が
ある場合があります。


このように生命保険への加入は意外にも落とし穴
が多いものです。

また、加入するために職業などを偽ることは
許されません。

よって、生命保険を検討する際は相談をする人へ
事前に「病気の罹患歴」「職業」などをお伝え
した方がスムーズです。

例えば、保険会社によっては「病気の罹患歴」
などを事前に提出することで、加入ができるか
どうかを査定してくれる場合もあります。

ぜひ相談してみてくださいね。

それでは。

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