あなたは家族でも友人でもない、まして顧客ですら。
最近、夕食のときに妻と『対話するトランプ』を1枚引いて、その内容をトークテーマにして色々な話をするようにしています。
先日のトークテーマは
でした。
この "友達" に関する設問は、僕にとってかなり苦悩する問いです。なぜなら「友達と呼べる人が少ない」から。
昔から「知り合いは多いけど友達は少ない、まして親友と言える人はいない」というのが自分の恥部のように感じてきました。(そして前にも妻に同じようなことを話したことがあります)
そんな事情で今回も答えに困窮している僕を尻目に、先に口を開いた妻が、「小学校のときに一緒の部活だった〇〇ちゃんとか〜」「高校の同級生の〇〇ちゃんとはこないだ東京で会って〜」などと話をし始めました。
その話を聞きながら
「学生時代に仲の良かった友達はいたはず…、アイツらどこ行った?」
と素朴な疑問が浮かんできて、頑張って昔の記憶を引っ張り出してみることに。その結果が以下の通りです。
まとめると
☑️ 自分から避けている
☑️ そもそも親密度が低い
☑️ 相手に興味を持ってない
という原因で疎遠になっていることがわかってきました。
友達がいないべくしていないというか、自業自得という結果に・・・w
逆に、最近仲良くしている友達と呼べる人たちの特徴も考えてみたところ、
☑️ SNSをよく投稿している(コミュニケーションを取る機会がある)
☑️ 一度仕事をして関係性が深くなっている(近況を把握できている)
☑️ 共通の話題がある(会って話したいテーマが自然と生まれている)
みたいな感じ。
要は「僕自身が相手に対して興味を持てるかどうか」というのが最大のポイントになっているんだろうなと。そして、興味を持つキッカケはSNSの投稿なことが多くて、何かにチャレンジし続けていたり自分の主体的な活動をしている人に対しては積極的に関わり続けたいと思う傾向がありそうです。
そんなことを話していたら、妻から「結局は自分で友達を選んでるんでしょ?」みたいなニュアンスの相槌があり、思わずハッとさせられました。
なるほど、友達の少なさを恥じていたけど「自分で選んでいた」のか、と。
ぐうの音も出ません。まさにその通りです。
そして、同時に頭に浮かんだのが、長野県の山奥で営業する「パンと日用品の店 - わざわざ」の店主・平田はる香さんが2018年6月22日に投稿した『来ないでください。』という記事です。
ちょうど先日、平田さんの著書『山の上のパン屋に人が集まるわけ』を読了したばかりだったからこそ頭に浮かんだのかもしれません。
この『来ないでください。』という記事は、NHKで(意図しない形で)テレビ放送されてしまったことで大量の新規客が押しかけた直後に書かれた記事です。当時お店は大パニック。品切れで買えなくなった状況に「わざわざ来てやったのに買えないってどういうことか!」と怒り出す人が出てきたことで、「そういう人は来ないでください」と強くメッセージを叩きつけた記事です。
僕も店主としてカフェを経営していたことがあるので、お客さんに対して代表者が「NO」と言うことの重要性は非常によく理解しています。
そうやってフィルターをかけることが、お店を愛してくれる常連さんや働いてくれる従業員を守ることになる。逆に、そのフィルターをゆるゆるにしてしまうと、誰にとっても居心地の悪い場所になっていく。僕自身も、うまくフィルタリングできた部分とできなかった部分の両方を味わったので、その重要性は身に染みているつもりです。
お店だけじゃなく、自分の人間関係においても同じです。
誰とも彼とも仲良くする必要はない。
自分の人生をより良く過ごすために「どんな人と時間を共有していきたいか」というフィルターで、親しくする人・避けるべき人を選べばいい。
どんな人にお店に来てほしいか。顧客を選ぶ。
どんな人を家族になりたいのか。結婚相手を選ぶ。
それと同じように「どんな人と仲良くしたいか。友達を選ぶ。」をする。
平田さんのように言語化して NO を宣言するのもあり。基準は心の中に留めて嫌な人とは自然と距離を取るのもあり。どんな方法であれ「自分で選んでいること」に自覚的になること自体が大事なんだなと。
当たり前のようですが、そのことを再認識するいい機会になりました。
この『対話するトランプ』は、グループワークなどで利用する目的で作られてた商品ですが、夫婦やカップルで相互理解を深めるのにも使えます。
どのカードにもしっかり考えると奥深い話ができるテーマが書かれているので、1日1枚ずつでもやるのオススメです。
ちなみに、今夜のカードには「宝くじで7億円が当たったら?」でした。このテーマも考えるとめちゃくちゃ面白かったので、興味があれば今度記事にしたいと思います。(気になる方はコメントください)
おまけ:タイトルの「あなたは家族でも友人でもない、まして顧客ですら。」と思った話。
今日のタイトルは、我ながら秀逸なコピーだと思ってます。最後にこのタイトルに沿った話を書いてみます。色々なところに気を使いたくないので、有料継続マガジン限定で。
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