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なんでおコメを食べないの?おコメのススメ、玄米のススメ

わたしの身体、ただでさえ加齢とともに代謝が落ちてるのに加え、仕事は通勤のないフリーランス。しかも基本じっとパソコンに向かう時間が長い稼業なので、食事は1日2回で十分だ(ただし間におやつあり)。

そのうち1食は必ずおコメ。それも、最近はササニシキの玄米を取り寄せて食べている。これにしてから、お腹の具合がものすごく良い。

実は昔から便秘体質で、あれが効くこれが効くという食べ物や運動は、ひと通り試したがどれもぜんぜん効かない。なんなら薬すら効かない。近年はもう諦めの境地に達し、わたしの「第二の脳」はそこまでバカじゃないはず、この子の自然なペースに任せようと決め、何日滞ろうが気にしないようにしていた。

なので、この春から主食をササニシキ玄米に変えた元々の理由も、便秘改善ではなく栄養補給。特にわたしは肉や魚をあまり食べないので、主食でもたんぱく質を補おうと思ったからだった。ところが想定外の副作用で、わたしのダイチョー君のペースが一変。毎日すこぶる上機嫌で仕事をしてくれるようになったのである。

玄米に変えるにあたり、品種については別にこだわりはなかった。が、ふだん買うスーパーや産直では、品種選び以前にそもそも3キロとか5キロとかの単位で玄米を売っていない。

同じ通販で買うなら、どんな人がどんなふうに作っているかわかるコメを買いたい。そう思って、数年前に取材させてもらった、直販と契約栽培が専門の宮城県のササニシキ農家さんから購入することにしたのだった。

昭和の時代はよく見かけたのに、いつの間にかほぼ姿を消したササニシキ。その取材では、なぜそうなってしまったかの経緯とともに、消えゆくササニシキこそ日本の食に適しているという理由を、静かに、しかし熱く語っていただいた。その人がどれほどの強い思いでササニシキを守っているかもよくわかった。学びの多い取材だった。

ササニシキに限らず、ここ半世紀で日本人のコメを食べる量が激減しているのは周知の事実(一人当たり年間消費量は1962年度118.3kg ⇒2022年度50.9kg、by農水省)。食の西洋化はもちろん、最近は糖質制限もすっかり定着した。太ると称してご飯を食べ残す人が多い中での昨今の「コメ不足」騒ぎ。どうも解せない。インバウンドがーとか輸出がーとかいう以前に、もっと胸に手を当てて考えるべきことがあるのではないか?

食べる人がいなくなれば作る人も減る。

わたしとて、もうそんなに量は食べられないが、せめて一日一膳、チョー活のためにもおコメをおいしく頂こうと思う。

夕方5時半の空。暑い暑いと言いながら季節はちゃんと進んでいる。

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