具体例にまで落とし込む
この本のこのフレーズいいな。
このノウハウ、すごく役に立つな。
このお店の雰囲気、すごく好きだな。
昨日、「心揺さぶられる」というテーマで記事を書いた。
カメラを向ける先には、いつも心揺さぶられるものがある。
だけど当然、心を揺さぶられているのはカメラを向けた先だけじゃない。それこそ言葉とか、知識とか、雰囲気とか「モノ」としてはわかりづらいものにだって、たくさん心が揺さぶられることがある。
ただこの難しさって、上記にもしたように「わかりづらい」のだ。
その瞬間の衝撃ってある。だけどカタチとして残りづらいし、言葉や文字そのものだけじゃ大きな効果は持たなかったりする。
だから自己啓発本を読んでも、時間が経てば忘れてしまうし、発見したノウハウは何回か繰り返すまでその都度調べてしまう。
もちろんその都度調べる、その瞬間の味わいを楽しむというのも十分素敵なことだ。だけどせっかく出会ったものだったら、その出会った瞬間に自分のものにしたいよな、と私は思う。
そうなったとき、
「じゃあなぜ最初から身につかないのか。習慣にならないのか」
と考えると、結局やはり”他人事”なんだと思う。
誰かが言っていることに対して心が揺さぶられているわけで、それも大事なことだけど実際には少し距離があって。ここで必要なのが”自分事”にすることで。
じゃあどうすれば自分事にできるのか。
それが『具体例に落とし込む』という作業だと感じている。
要は”それ”が、自分の半径数メートルの世界で考えると何に当てはまるのか、ということ。
いいな~、好きだな~と感じたらそれを肯定したくなる。でも肯定して終わる、じゃだめで。なんで好きと感じたんだろう、自分の生活の中でそれに繋がる部分あるのかな、と具体的に挙げてみる。
正直結構面倒な作業だと思う。
でも自分を知るためにすごい大事な作業だし、そうすることで「自分とはこういう人間です」と周りに示すのにも役立つ。
「なんかいい」を「なんでいい」に言語化し、「自分の周りでは」「明日からできることは」まで落とし込む。
大事な大事な作業です。