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言葉は受け取るタイミング

数年前、テレビ番組を見ていて聞こえてきた言葉が今も印象に残っている。

「人生の変わり目って手を差し伸べてくれる人がいる。いろいろ迷ってわからなくなってる人も、差し伸べられた手に気づくくらいには世の中と向き合う気持ちを忘れないでほしい。絶対に光ってる手がある。それを掴む勇気を常に持っていてほしい。そうなると、ホントに人生が変わる。何があるかわからない」

当時大学生だった自分はすごく感銘を受けたのを覚えている。

なぜなら実際、大学に入学するタイミングで、暗い道の中、光ってる手によって救われた経験をしたから。

何を大げさな、と思うかもしれない。
でも自分にとっては本当に運命の分かれ道だったと思う。
その経験をしたから、テレビから流れてきた上記の言葉にすごく感銘を受けた。言葉を受け取ることが出来た。

きっと高校生より前の自分だったら、何気ないテレビから流れてきた言葉の1つとしてスルーをしていたかもしれない。

言葉を受け取るタイミングがすごく良かった。


言葉ってタイミングがあると思っている。

子どもの頃はなんとも思っていなかったけど、大人になってあの時親が、先生が言ってた言葉ってすごく大事なことだったんだ、と気づく、みたいな。

本だって小さいころと大人になってからで印象に残るポイントが違ったりする。

それくらい、タイミングによって人間が受け取れる言葉の量だったり、質だったりは変わってくる。じゃあその量や質を変えるのは何かというと「経験」だと思っていて。

実際、私の例だって、ある経験をしたから冒頭の言葉を受け取ることが出来た。

ここまでは「受け取る側」の視点で書いてきたが、これは自分が「伝える側」に回った時も意識しておいた方がいいことで。

自分の「これを伝えたい!」があったとしても、相手が受け取る準備が整っていなければどう頑張っても伝わらない可能性が高いのだ。こればっかりは難しい。

じゃあどうするかって。

伝え続けるしかないんだと思う。
何度も何度も伝えて、嫌でも相手に意識させて。

そう繰り返していくうちにタイミングがやってくるんじゃないか、と思う。
ただこれは本人もなかなかタイミングがわからないから伝え続けるしかない。

1つハッキリとわかることは、
「伝えることをやめたら、伝わる可能性もなくなる」ということ。

伝える側が出来ることは伝えること。
当たり前だけど、伝わらないと続けていくのは大変だ。
でも本当に伝えたいのであれば、続けるしかない。

受け取る側が出来ること。
それは冒頭で紹介した言葉に尽きる。
差し伸べられた手に気づくこと。その手は、実際の手かもしれないし、言葉かもしれないし、チャンスかもしれないし、形はわからないが、その「手」に気付けるだけの視野は持っていたい。

言葉は受け取るタイミングだ。

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塩浦良太
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