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だからこそ高まる発信の価値

#新卒採用の現場から  Vol.2

先日興味深い記事を見つけた。

福祉の業界で働き、なおかつ就労支援の現場と新卒採用のどちらも現在進行形でやっている自分にとっては注目せざるを得ない記事内容だ。

簡単な調査結果が以下のようにまとめられていた。

上記サイトより

つい2年前まで学生で就活をしていた私と、現在新卒採用にかかわっている「私」。1つずつ私と「私」の所感を述べていきたい。

★プラスのイメージは「社会貢献度が高く今後も需要がなくならない業界」

学生の私
:人のため、社会のためになるイメージ、将来性もある
今の「私」:実際人のため、社会のためになっている。ただ私たち自身も元気を与えれたり「がんばろう」という気持ちになったりもする。いつだれでも当事者になりうるからこそ将来的にも必要になる。

★マイナスのイメージは「給料が低い」「ワークライフバランスがとれない」

学生の私:ニュースでよく聞くのは給料が低いけど大変というイメージ
今の「私」:他の業界で働いていないので詳しくはわからないが給料は低い方なのかもしれない。ただどこの業界でも通じる多くの経験をすることはできる。お金をとるか、多少目を瞑って経験ややりがいをとるか。「ワークライフバランス」に関しては自分次第。

★具体的な仕事のイメージは「高齢者のお世話」が多数を占める

学生の私:介護・福祉=「お世話」「何かしてあげる」という印象。
今の「私」:介護だけが福祉ではない。介護の世界で働いたことはないので言及しないが、障害福祉はお世話よりむしろ「自立」を促す。若い方から高齢の方まで年齢はバラバラ。むしろ入り混じっている。「してあげる」より「どうすればできるか」を一緒に考える。

★選考を受ける学生は10.5%。ただし業界自体の認知は高い。

学生の私:福祉という言葉は知っている。イメージは上の通り「お世話をする」こと。素敵なことをやっているが原体験や知識・資格がないとなかなか働けるか不安になる業界という印象。
今の「私」:オファーサイト等で「福祉業界」で検索すると途端に志望する学生の数が減る。福祉という言葉は知られているのに、イメージが「お世話」で固定されている印象。

★【知っている企業名】約8割の学生が具体的な企業名を挙げられない

学生の私:浮かんでも1社、2社程度
今の「私」:魅力的な取り組みをしている企業さんがたくさんあるのに、、!

ざっとこんな感じだ。

プラスイメージ、マイナスイメージはだいたい予想通り。
課題点であり、なおかつチャンスなのは2点。

1つは認知は高いが固執されたイメージが根付いていること。
もう1つは具体的な企業名が出てこないこと。

この2つともの打開策の1つとして挙がるのが「発信」だ。

「知られている」という部分で、知られているけど結果的にイメージ等々の理由で選ばれないということになる。関心がない、知られていないよりマシだ。知られているのであればいい意味でその固定観念を裏切っていけばいいだけ。

ただここで気を付けないといけないのはいい部分だけを伝えるのではないということ。いい部分だけを伝えようとすると、実際より大きく見せようとしたり、悪い部分は隠そうとしたりしてしまう。でもそれこそそれがばれた時の「裏切られた」というギャップはしんどいものがある。

あくまでリアルを伝える。今までそのリアルな部分すらきっと伝わってこなかったから。

そして自分たちのスタイルを確立して、それを発信し続けることで「〇〇といえば、、」になる。具体的な企業名がパッと出てこないからこそ、差別化をすれば頭に残りやすくなる。それこそブランディングだ。


いいもの、必要なこと、様々な経験ができることをすでにやっている。
つまり土台は整っている。

ただそれが伝わっていないだけ。

だからこそ高まる発信の価値。ここをうまく使いこなせることで、可能性は無限に広がる。そうやっていろんな人が興味を持って入っていくことで、様々な意見が業界に入ってきてより盛り上がると思う。






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塩浦良太
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