好きな数字
皆さんは「好きな数字は何ですか?」と聞かれたら、何と答えますか?
今日は、好きな数字についてご紹介したい。
私の好きな数字はタイトルにもある通り、
「6」だ。
めちゃくちゃ縁起のいい数字だとか、
運勢がとか、受験番号が、とかそういうものではない。
ではなぜ好きなのか。
それは、野球部において小中高生のショートを守る選手に与えられる背番号が一般的には「6」であり、野球において「6」はショートのポジションのことを指すから。それ以上でも、それ以下でもない。
以上。
・・・というわけにはいかないので、もう少し解説を。
一般的に野球の花形といえばピッチャーだ。
ピッチャーが試合の中心であり、背番号では1。エースと呼ばれる。
私もピッチャーをやったことがあるが、そこまで憧れではなかった。それ以上に自分にとってはショートがずっと憧れだった。
ちなみにショートってここ。
位置としてはセカンドベースとサードベースの間を守る。内野ゴロはもちろん、ピッチャーの牽制のカバーやサードやセカンドのカバー、外野の打球のサポートなど、仕事量は多い。縦横無尽に駆け回る必要がある。
人はこの仕事量の多さからショートを嫌がることもある。
だけど自分にとってはむしろこの縦横無尽さが、”自由”になれる場所に感じた。
まずもって自分にとって野球とは、子供時代のオアシスといっても過言ではない。もちろん練習はきついし、上手くいかないことだってたくさんだ。
でも野球をしている時だけは、他の余計な考えなくてもいいことを考えなくてすんでいた。目の前のことに対して全力で、無我夢中に取り組める時間であり、空間だった。自分らしくいられる場所だった。
そんな野球において、ショートというポジションは中でも特に自分らしくいられる場所だった。自分自身の打球捌きでも輝けるし、他の選手のカバーで誰かが輝くサポートもできる。前にも右にも左にも後ろにも仲間がいる。前も後ろも右も左も、それはグラウンドのフィールド内。
まるでそれは自分にとって「庭」のようだった。
何にも制限されない、だけど1人じゃない。
自分の大好きな場所。
それが背番号6を背負う、ショートというポジションだった。
今はもう、野球のプレイヤーではない。
でも自分にとっての「6」の居場所は大切にしたい。
自分が輝ける場所。
注目を浴びる場所。
自分だけが注目を浴びるのではなく、周りもお膳立てできる場所。
何にも制限されず自由に動き回れる場所。
裏を返せば動き続ける必要がある場所。
責任も求められる場所。
1人じゃない場所。
それが自分らしくいられる場所。
背番号6の気持ちは忘れたくないし、
背番号6の居場所は求め続けたい。
だから好きな数字は6。