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「寄り添いすぎない」ってことも大切なのかも
「相手に寄り添うことができます」
就活の自己PRとかでよく聞かれる文言。
私自身も使っていたかもしれない。
相手に寄り添うことができるというのは、
相手の立場になって物事を考えることができるという意味でもあると思っていて、寄り添えないよりは寄り添えた方がいいって思ってる。
だけどなんかちょっと違和感もある。
「寄り添う」ってやっぱりなんなんだろう。
寄り添えることが大切なのか。。。?
先日、初めて立ち寄る書店に行った。
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やっぱり書店好きだな。
あの空気感。足を踏み入れたその瞬間、落ち着いた気持ちになれる感じ。
巡っているだけでも何十分、何時間でもいられそうな感じ。
ちょっと話が逸れてしまった。
特にお目当てがあるわけでもなかったが、
書店という空間が好きなので、フラーっと巡っていると私が好きな著者の方の新刊が出ていることに気づいた。言葉選びが好きな方だ。
その本を買って、早速読み進めた。
その中で冒頭の言葉に目が留まった。
「寄り添うというのは相手の感情に付き合うことだ」
「時には寄り添いすぎないことも大切なのかもしれない」
今、必要としている言葉に出会えた感じがした。
「寄り添うというのは相手の感情に付き合うこと」、確かにな、と思った。
最近、仕事の関係で相手の気持ちに寄り添おうとした結果、自分も相手の感情に引っ張られそうになり、なかなか気持ちのコントロールが難しいときがあった。
自分という人間の性質上、「寄り添う」という意識が本質的にあるがゆえに、逆に相手や周りの影響を受けやすかったりする。
だからちょうど「寄り添うって難しいなぁ」と思っていた頃だった。
そんなさなかで出会った言葉だった。
「寄り添いすぎない」という選択肢は、目から鱗だった。
たしかに相手の感情に付き合っていたなと思う節がある。
一見、「寄り添いすぎない」となると、冷たい言葉のように受け取られるかもしれないけど、これってもうバランスの問題で。
「寄り添う」がベースにあるうえでの寄り添わない、
だと思っている。
最初の段階において、寄り添い、共感することは大切だと思うが、ずっとそのままでいくと問題の解決にはつながらないし、結果解決する前に自分まで持っていかれてしまいかねない。
必要な言葉は、本当に必要な時に入ってくるんだなぁ、、、と
改めて思った。
自分という人間が、さらに強く、大きくなっていくために、
「寄り添いすぎない」という選択をとれるかどうかは今後大きな要になってくる気がする。
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