古典から学ぶ人生のリスク分散 No.182
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2021年7月2日 「DAYONE日記」No.182
本ブログは、何か新しいことを始めるきっかけになることを書いていきます。365日、毎日発信します。
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今日は、中国の古典から良い言葉を紹介させていただきます。それは、「戦国策」の中の言葉です。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/戦国策
「狡兎(こうと)は三窟(さんくつ)あり」
という言葉です。
これは、文字通り、賢い兎は穴(住処)を3つ持っているということです。
1つの穴が潰れても、まだ2つの穴が残っています。そして、2つの穴が潰されたとしても、まだ1つ残っているということであり、そのようにしてリスク分散しながら生き残りを図るのが賢い兎だというとです。
逆に、何も考えていない兎は、穴を1つしか持たず、それが潰されたら終わりという生き方だということです。
この話を聞くと、投資のリスク分散も同じだと思います。単一銘柄に投資するのではなく、投資信託、国債、外債、外貨定期という金融資産、それ以外にも、不動産、株式、金など様々なところに分散させることで、リスク分散を図るということです。
単一の銘柄に持っている資産全額を投資していると、それが値下がりすれば全て終わってしまうということです。
それ以外にも、企業における事業の考え方も同じではないでしょうか?
特に、今回のコロナで、本業が大きく影響を受けている企業もあります。
仮に、全く影響を受けない別の事業があれば、その影響を抑えることもできたはずです。
つまり、選択と集中という考えた方で、一事業を深く掘り下げることも大事ですが、有事におけるリスク分散という考え方も、企業継続していくという考え方でみれば、新しい事業を立ち上げ会社全体として安定感を増していくということは、とても大事です。
1つの事業がダメになっても、もう1つの事業でカバーしていくという発想です。
そして、何より人間も同じではないかということです。
家庭や健康を顧みず仕事人間の人、仕事だけが生き甲斐の人が、仕事を辞めた時、仕事を失った時にどうなるのか…
想像がつくはずです。
それで良いと思える人は、それで良いです。人生は、様々であり、人の考え方も多種多様なので。
でも、先程のリスク分散の考え方を踏まえ、より人生に安定感を増すためには、様々なことを自分の人生の柱にすると良いのではないかと思います。
それは…
健康、家族、友人、趣味、教養、社会貢献
など様々ありますが、どれも本来自分にとって大事なはずです。
「仕事だけ」という一つ柱だけよりも、様々なことを多く広く柱で自分を支えることができれば、安全・安心が増すのです。
当たり前すぎると言われるかも知れませんが、当たり前すぎて考えないのかも知れません。
もしくは気づかないのかも知れません…。
自分の人生は、深みと安定感を増すためにも、バランスという事はとても大事であり、それができるからこそ、心も穏やかに、そして、豊かになっていけるのではないかと思います。
そして、何よりもリスク分散するという考え方もその根底にはあるということです。
何か1つのことを極めることも大事ですが、自分の人生を安定させるためにも様々なことをチャレンジして、柱を立てていく。
これが本当に大事であり、古典から非常に良い学びになったと思います。