比古胡桃

ごきげんよう。『比古胡桃』って名前だったりもします。物語を紡ぐのが好き。読むのも好き。シナリオジャンキー。

比古胡桃

ごきげんよう。『比古胡桃』って名前だったりもします。物語を紡ぐのが好き。読むのも好き。シナリオジャンキー。

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ぼくと水嶋咲さんの90日戦争【勢いで9th参戦した日記】

はじめに皆様方、ごきげんよう。 先日、私は 『THE IDOLM@STER SideM 9th STAGE ~MIR@-CIRCLE CRESCENDO~』 に参加させていただきました。 これは沼りたくないと豪語していた僕(自称成人美少女男性)と、 魅力に満ちあふれるCafé Paradeと水嶋咲さんの 90日間に渡る駆け引きの記録となります。 9thライブはその駆け引きの決着が付いた日となります。 散文駄文とはなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。 SideM

    • 【ネタバレ有】TRPGド初心者のシナリオオタク物書きが『茶瀬木』を回して貰った感想的なの

       感想というか日記というか……垂れ流し? 推敲ゼロ、見直しゼロの勢いだけ。  ※※※ネタバレを大いに含みます。閲覧注意です。※※※  ※※※それから、とあるシナリオに関しては茶瀬木以外のネタバレ要素も含んでしまうため、『さよならを教えて』『素晴らしき日々』『終ノ空』『十三機兵防衛圏』等々をプレイしたことがない人は読まないでください。というより、エロゲ・ギャルゲを通っていないなら無条件に読まない方が良いです。※※※ 前置き回して貰ったシナリオ クトゥルフ神話TRPG「茶瀬

      • 【限定色オーバーライト】 第6話

         気付けば、亜桜の住んでいるアパート近くのコンビニに到着。数時間の帰路もあっという間。全ッ然、時間が足りない。  名残惜しくて、車から降りず。センセにお喋りし続ける。  ふぅ、と一息。喋りすぎて喉が渇いたなんて思ったときのこと。  ぶるり。膝の上に置いていたスマートフォンが揺れる。  特に意識したわけではなかった。丁度会話の隙間だったから、何気なく、液晶を見た。ただそれだけ。 『速報。○○高校で男子生徒が屋上から転落』 「えっ」  思考が固まる。私の通っている高校だった

        • 【限定色オーバーライト】 第5話

           景気の良い青空。年々、例年の最高気温を越えていく理不尽。数十年後にはどうなっていることやら。  この鬱陶しいほどに暑い時期に学校なんかやっていられない。人は倒れるは、やる気は出ないは、メイクは落ちるで散々な時節。  なるほど。夏休みというのは、理に適っている。 「……センセ、せめてエアコン買い換えようよ。お金持ってるんでしょ」  何度巻き込まれたかも分からないミーム伝染。手伝いの見返りとして生徒指導は見逃して欲しい。どうせ私は更生不可能なのだから……という事実で補強した

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        ぼくと水嶋咲さんの90日戦争【勢いで9th参戦した日記】

          【限定色オーバーライト】 第4話

           突き抜けるようなどこまでも青い空。浮かぶ入道雲、崩れたソフトクリィムみたい。空の青と透明な白。誰もが絵に描きたくなるような。夏空は、どこか嘘くさい。  目が痛くなるような日差しが降り注いで、あらゆるところに突き刺さる。殊更、肌に突き刺さるのだけはいただけない。紫外線という乙女の大敵。その大敵から逃げるように窓際から離れた席でうな垂れていた。心身を休めるための昼休憩に。 「亜桜、次だ」 「うぉぉ……ブラックだぁ。労基に訴えてやるぅ」 「好きにしろ。但し、仕事をしてからな」

          【限定色オーバーライト】 第4話

          【限定色オーバーライト】 第3話

           授業中。バシャり、水を浴びせられる。つまらない授業でうつらうつらしていた意識が吹き飛ぶ。私の中に立ち昇るのは赤色一号、敵意の感情。ふざけんな、と。 「……え」  緑。苔の雨でも降ったかのように。それから静寂。紙の擦れも、チョークの足音も、教科書を読み上げるクラスメイトの声も。一時停止ボタンを押したかのようにピタリ。  無機質な蛍光灯が、赤色に変わっている。教室中にぶちまけられているのは緑色。静止したクラスメイトや数学教師にぶちまけられ、混じりあっていく。  ただ一人の例

          【限定色オーバーライト】 第3話

          【限定2色オーバーライト】 第2話

           亜桜は激怒した。  かの邪知暴虐の女を除かねばと決意……は特にしていない。が、誰かがどうにかしないかな、とは思っていた。  最初の印象通り、墨波金糸雀という女教師……あらゆる授業に代打出来る特別非常勤のエリート様は凄まじく厳しかった。比喩でも何でも無く暴君そのもの。  夢で逢った美人……というロマンチックな第一印象は跡形もなく消滅。  遅刻したらその場での反省復唱、校則違反には即指導と問答無用の反省文。しかも、ボロカスに添削さて、日本語指導の追加単元。どれもが反骨心という

          【限定2色オーバーライト】 第2話

          【限定色オーバーライト】 エピローグ

           未だ残暑には至らず、猛暑が居座っているに拘わらず二学期が始まる。生徒指導室のエアコンはすこぶる機嫌が悪く、酷いときには温風を吐き出すだけの不良生徒になるときすらある。  内心には気怠く、眠っていたいという甘えが存在するが……従ったことは殆ど無い。  風紀を維持する者は、規範にならなくてはならない。そう、決められているのだから。 「貴様ァ!! 止まれ!!」  三十六度の体温を超える暑い夏を乗り切った生徒達は、その代償に頭の中が蕩けているらしい。 「初日から作文がしたいと

          【限定色オーバーライト】 エピローグ

          【限定色オーバーライト】 第1話

          ※こちらの作品はnote公式の創作大賞2023・イラストストーリー部門の投稿作になります。お題イラストは↓のリンクでご確認ください。  世界の主成分は『なんとなく』で出来ている。びっくりするほどにざっくばらん。 「早弁するなら一限にしろ!! 廊下に立ってこい!!」  早弁は早ければ早いほど許される。誰もが知っている常識だ。 「烏羽原ァ!! いい加減、その髪染め直せ!! 何度言えば分かるんだ!!」  風紀を乱すような髪色髪型は原則禁止。どころか、ストレートパーマでさえ

          【限定色オーバーライト】 第1話

          2022/09/19 子羊たちの文化祭にサークル参加したよ日記

          《はてなブログからの移行記事になります》 ビジネスホテルでの目覚めは、悪くはありませんでした。  なんてったって、当日の朝は、太陽が眩しいくらいの晴れでしたから。  その上、前日までは軽井沢への避暑旅行へと洒落込んでいたので精神的なコンディションは絶好調。  なのですけれど、外に出るとやっぱり風は強くって。どうしたって、近づいてきている大型台風の存在を感じざるを得ないのでした。  朝シャワーを浴び、身だしなみを整え、チェックアウト。そして、いざ出立。  ホテルから出た途端

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          山奥で迷子になったら本当に素敵なカフェに出会ってご機嫌になっただけの日記

          《はてなブログからの移行記事になります》 すっっっっっっごく良いカフェと出会ったので、衝動的に随筆したやつです。  有休を頂き、とある野暮用を済ませた後のこと。  御前で用事も済ませ、折角の休日、少し遠くまで来ているのに何もせずに帰るなんてもったいない。  なので、とりあえずドライブによさげな道をみつけ乗っかり……あとは流れででふらふらと走っていたら着いた山の中にある神社。山上の僻地にあるが故、どこに放り出されるのかというノープランドライブ特有の不安をひっくり返す、素敵

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          きえちゃうキャンディーは何を消してしまったのか

          《はてなブログからの移行記事になります。移行するほどの無いようじゃないと問われれば、そう。》  先日、3月21日にDiscordにて通話中の折、ある一人の 「最近は童心に返って、きえちゃうキャンディーを食べてるけど美味しい」  という発言が、深夜、Discord上、光ファイバーケーブルを通って、インターネットの片隅に木霊した。  その時、通話グループ内を満たしたのは、人数分の疑問符。  あたかも、全員が知っているような、話し方、しかし聴いたことのない製品名。  もしかし

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