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来年の制作・生活実践の場について考える

最近衝撃を受けた動画がありまして、こちらです。

料理研究家の土井善晴さんが味噌汁を作る動画。情熱大陸の公式チャンネルから上がっているのですが、野菜のヘタを取らずにそのまま入れたり、まな板汚したくないからと豚肉切らずにそのまま入れたり、アクも出汁も取らない…フレンチと和食を極めた料理人が逆説的に「料理なんてこれでいいんだよ」というのを、たった一杯の味噌汁を作りながら、言葉を使わずその姿勢のみで伝えます。

これなんか、フライパンで焼いた卵焼きを、そのまま味噌汁にぶこみますからね。

何より興味深いのが、この動画のコメント欄で「涙が出てきました」と、泣いてる人がたくさんいるということ。子育てや毎日の家事、仕事に忙殺されて自分を大切にできていなった人が多いことがわかります。現代人は、近代社会は、忙しすぎます。

恥ずかしながらこの動画観るまで土井善晴という方を全く知らなかったので、興味を持って本を読んでいるところです。

一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。

「一汁一菜でよいという提案」

土井さんがこのシステム=思想=美学に至るまでの過程や、たった一杯の味噌汁に芸術と禅の境地を感じます。

んで、おそらく自分はいま、というよりはコロナ以降「生活」というものに非常に興味があります。

作品制作と生活はしばしば相反するものとして矛盾しがちです。自分はいまの心境として制作や作品を特別なものとして捉えたくないし、なんなら「作品」と呼ぶことに対して若干の抵抗があります。

「性格」と「生活」と「制作」が一致している人に美しさを感じてしまう…土井さんに感じたのもそれなんでしょうか。

だからホットサンドメーカーとか、普段の生活の中で使ってるものを美術の表現としても使わせてもらってるかもしれません。

いま住んでいるところを出るので

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どうしたらもっと本質的にこの世界を味わえるのか。 圧力やダルいことに従わずも反発もせずすり抜けられる…

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