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遅くて、退屈で、つまらない場所

SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。
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地震はシンプルに萎える

昨夜、22時47分ごろに地震が来た。 この日はなんだか気分が優れず、こういう時は大体サウナに行けば一発なのだが、大雨強風もあって外に出ることができなかった。というわけで今宵はもう何もしないことに決めていた。自宅の風呂で済ませ、前から気になっていた映画を観はじめるが、とてもイライラする内容だった。むしろ気分が悪化するなか映画を観続けていたら、緊急アラームと同時に地震がやってきた。 思えば、フランスから帰ってきて以降初の地震だった。2023年の5月にあった能登の地震ぶりだろう

アトリエを片付けることが自分にとって作ること

個展の搬出作業でぎっくり腰一歩手前みたいな状態になった。 というわけで、腰痛対策に早速スタンディングデスクを導入した。これでアトリエで作業する際に椅子に座っている時間を減らすことができる。 また、別の問題は家の寒さだ。日本の家屋は寒い。寒すぎる。去年は札幌より緯度が高いパリで冬を過ごしたが、ヨーロッパの建物は構造や内暖房がしっかりしていて、とても暖かく、快適に過ごせる。日本から持ち込んだヒートテックを全く着なかったほどだ(屋内に入ると汗をかく)(欧米の人がダウンの下に半袖

作家としての働き方を変える

開催されていた個展「流されずに流されていく」無事、閉幕!! Webサイトに発表した作品等をアップしましたのでこちらも覗いてみてください。 数回にわたって感じたことなどを書き綴るとして、とりあえず最初に言いたいのは、搬出作業中に腰をやってしまった。

完全新作‘Swept along, but not swept away’について

4年ぶりの個展「流されずに流されていく」がコートヤードHIROOで11月17日まで開催しております。 展示がはじまれば多少落ち着くと思いきや全くそんなことなくあちらこちらでてんやわんやしており、ようやくこのnoteを執筆するに至ってます。 そして明日10日16:00開催の森としんめいPとのトークセッションは上限30名となってしまして、残り4席です。無料ですので是非この機会にお越しください。 そして、この展覧会で発表した完全新作の‘Swept along, but not

最終追い込み:先行告知

たぶん搬入期間はじまったら更新する暇ないと思うのでマガジンメンバー限定で先出し公開します。

愛、リニューアル、即興:ティム・インゴルドが語る芸術の未来

金沢21世紀美術館で開催された文化人類学者ティム・インゴルドの講演会に行ってきた。予約は瞬殺だったらしい。 インゴルドと言えば、勝手な体感だが、日本では人類学を超えて幅広いジャンルの人たちに知られている印象がある。「大学生のときゼミで読んだわ〜」という人もよくいる。自分は2021年に藝大に行く前、通っていたアートトの授業で「ラインズ 線の文化史」を読んだのがきっかけで、まあ、影響は受けていると思う。 「Lines(ラインズ)—意識を流れに合わせる」という展覧会がまさか地元

余計な遠回り日記

東京出張で親しい人たちに帰国報告をして、1ヶ月ぶりに展覧会を観たら、完全にスイッチが入った。それから金沢に戻って制作しまくりの日々。気づけばあっという間に1週間経っていた。 展示プランを2Dの図面から考えて、それを友人の助けで3Dに起こす。これが予想以上に良かった。2Dじゃ分からない微妙な空間の圧迫感とか、オンラインでもわかるんだな。まあ、搬入現場でまた変わるんだろうけど。 あとはやることをやるだけ...のはずなんだけど、面白いことに「テスト前の掃除」現象が発生しまくり。

見ることは作ること

10月1日、東京藝大院の最後のセメスターが始まった。つい先日入学したような気がするが、もう終わりに近づいている。 30歳になってまた「学生」になり、気がつけば4年近く学んでいる。そして今、そういう身分ももういいやと感じているタイミングで、そこから離れて次の何かになろうとしている。 フランスから帰国後、しばらく展覧会を観る気分になれずにいたが、東京滞在中にようやく何個か観に行くことができた。すると、頭の中でアイデアが湧き出てきて、そのまま新幹線に飛び乗り金沢に戻った。今はアト

境界をめぐる実践について-禅と心理地理学とフランシス・アリス-

どうもこんにちは。 2022年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科の修士課程に入学し、フランスへの1年の交換留学を経ながら、早くも修了制作の時期を迎えることとなりました。 藝大先端の修了要件はふたつあって のどちらかを提出する必要があり、ほとんどの人と同様①でいくつもりです。(ちな博士課程は「修士作品+修士論文」が必要) これから修了作品の制作と執筆に取り組んでいくにあたって、自分が何を研究したくて大学院に入って、実際どのようなことを取り組んで来たのか改めて振り返りた

ピエール・ボナール展で取ったメモ

現在開催中のピエール・ボナール展に行ってきた(1人で) 正直「誰?」という感じで事前の下調べもなくフラっと言ったけど控えめに行って面白すぎたし、インスピレーションもらいまくり。普通にもう一回行きたいレベルだった。 2時間くらいいたけど、そこで僕が取ったメモのスクショを載せようと思う。どんなことを感じたか、どんなヒントを得たか、興味ある人は見てほしい。

少しずつ身体を動かしていくこと

さあ、今日もはじめていきますか。少しずつ動いていくことを。 正直、日本に帰ってきてからの1ヶ月何もできなかった。 展示やら実験やらでヨーロッパを駆け巡り、1年のパリ生活を終え、そのままウズベキスタンでのプロジェクトに参加して帰国。 蓄積された情報量と身体の疲労を放電処置するかのように、何もできなかった。寿司とか恋焦がれていた日本食を食べても全部下痢として排出された。身体がこれ以上何かを入れることを拒んだ。とにかく、ぼーーーっとする時間が必要だった。 と思いきや、俺が日

ようやく、日本でやっとスタート

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久しぶりに腹ちぎれるほど笑い泣きした

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2024年9月3日のこと

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