黒歴史と創作活動
noteを始めて、気づけば半年以上が過ぎていました。
途中、更新頻度の少ない期間はあったものの、途中で飽きずに継続できていることは喜ばしい!!
これまでに20個程度記事を書きました。
普段は、自分の頭の中のことを整理すべく、エッセイを書いています。なので、20数個の記事の内のほとんどはそんな感じです。
が、実は趣向を変えて2回程、フィクションの形で書いてみたことがあります。いわゆるショートストーリー?短編小説?ってやつ?
物語を創作したのはいつぶりでしょうか。
そんなことを考えて、過去に思いを馳せてみました。
私は過去に、おそらく2つくらいの物語を書いた(きちんと書き終えた)記憶があります。
1つ目は、小学生か中学1年生の時。
2つ目は、中学2年生の時。
どちらもね、夏休みの作品課題提出のために書きました。
作品募集リストの中から1つ選んで、作文を提出しなさいっていうあれです。(絵とか習字とかもあったよね。)
懐かしいですよね。
そこで、偶然、物語を創作してみようみたいな募集を見つけて、面白そう!と思って、書いてみることにしたんですよね。
というのも、その頃ちょうど文章を書くことの面白さを分かってきて、将来の夢の1つとして「文章を書く仕事」を挙げていたので、多少というかだいぶ小説家への憧れがあったんでしょう。
1作目(小学生か中学1年生の時に書いたもの)は、確か魔法使いの少年少女が事件を解決するみたいな内容でした。
今考えると細かい設定は、学生の作品募集に求められてるものではなかったなと思います。
漫画とかラノベチックな設定でしたね。
でも、記憶の限りだと提出しても、まあ問題は無いかなという感じだったと思います。
(そうであってくれという願いも込めて。)
そして、問題は2作目ですよ。
中学2年生のときに書いたやつ。
もうあれは黒歴史確定です。
まず、物語の内容が恋愛モノだった気がします。三角関係と友情みたいな感じだったような…
こっちの作品は実をいうと、全然内容に記憶が無いのです。黒歴史すぎて記憶から抹消したのかも。
それと、今考えると勢いで書いていたから、全く作品の意味とか展開を考えておらず、大した思い入れが無かったんでしょうね。
ここで、この中学2年生の私の書いた作品の黒歴史ポイントをお伝えしておきます。
まず黒歴史ポイント1つ目。
〝会話が多すぎる!ほとんど会話!〟
しかも、〝アッ!ウッ!うえ〜ん。みたいな、反応の言葉や効果音だけを入れていて会話の様子が全く分からない!〟
「どうしたの?」
「アッ!」(何かを見つける)
「すごい!」
「綺麗だね。」
2人は一緒に帰り道を歩いた。
(それ以降の地の文で見つけた「何か」が何なのかの描写は無し)
みたいな感じです。
あと、ドヤッ!とかカーッ(照れている効果音)みたいな、口から出ているわけではない、擬音や効果音みたいなのも「」を使って会話のように書いてました。
分かりやすく言うと、漫画の絵を省いて、文字部分だけを取り出したみたいな。
考えてみてください。
そんな文章で、恋愛モノですよ?熱く語るシーンとか、怒りで大きい声だすシーンとかあるんですよ?キザな言葉を発するシーンとかもあるんですよ?
ああ、もう、なんであれを夏休み課題として提出出来ると思ったんだ…。
穴があったら入りたい。
原因は確実に、漫画に影響を受けすぎたことです。当時の私は、少女漫画を読み漁ってましたから、どう考えてももろにその影響を受けてます。
そしてその趣味が丸出しになったわけです。
わかりやすい人間だな。
黒歴史ポイント2つ目。
〝その作品を他人に見せまくっていた!!〟
中学2年生の私は、友達が同じ作品募集のために物語を書いていることを知ります。
当時私は、国語が得意科目で、どちらかというと文章を書くのも得意だという謎の自信がありました。
加えて、思春期真っ只中、言ってしまえば中二病みたいなものを発動し、「私の方が良い作品書いてる!あの子より優れている!」と誇示したかったのです。
そして、わざわざ人がいるところで作品を書いてみたり、「全然上手く書けてないよ〜」という言葉を添えて書いた作品を先輩や友人に次々と見せびらかしました。そして、「さすが!」とか「こんなの書けるなんてすごい!」といった褒め言葉を待っていたのです。
承認欲求の化け物です。
あの、漫画の文字部分だけを抜き出したような、趣味丸だしの恋愛小説をたくさんの人の目に自ら晒していたのです。
今考えると恥ずかしさと後悔で狂いそう。
どうか当時の友達や先輩が覚えていませんように。
そこから、5年以上の月日が経ちまして、私はまた懲りずに再び物語を書いてみている訳ですが、あの頃と違うのは色々なジャンルの本を読んだこと、文学を学んで、本の構成や描写には必ず意味があるのを知っていること、そして思春期を過ぎてちょっとは考えも成長したであろうことです。
そうして改めて物語を書いてみると、展開や結末を考えること、結末のためにどんな描写を途中に置いておくのか、どこまで書き込むか…とか考えることは山程あったのです。
そんなことも考えずに小説を書こうとしていたなんて…なんて失礼だったんだ。
小説と小説家の皆さまに謝れと今は思います。
今でも、勢いで書いてしまう癖はありますが、あの頃みたいに完全なる行き当たりばったりではなく、ちゃんと流れをメモしておいたり、設定を決めておくようにはなりました。
ちょっとは成長しましたね。
でも、人から見たら私の作品は未だに黒歴史ものなのかもしれません。
しかし、思春期の私が製造した黒歴史の上に、今このnoteを書いている私がいるのだから皮肉だけど感謝はしなくてはならないのだと思います。
また、今の私が新たに黒歴史を作っていたとしても、それを糧にして未来の私が成長していくのでしょう。
なので、今の私も過去の私みたいに気の向くまま思いのままに創作してみようと思います。