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"オタメシカノジョ" ~Prologue~
"オタメシカノジョ"
"私と君のルール"
1. "オタメシカノジョ"期間中はお互い"本当の恋人"として接すること。
2. "オタメシカノジョ"については他言無用である。
3. "オタメシカノジョ"に期限はなく、"君の方から申し出る"ことで終了とする。
4.▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇。
私は以上の事に同意し、"オタメシカノジョ"を利用することを承諾しました。
署名
"オタメシカノジョ" 第1話
自分の気持ちに正直になるのは難しい。
___嘘をつくのはもっと難しい。
美空:はい!卵焼き!あーん♡
◯◯:う...うん...
美空:ふふ...美味しー?
◯◯:...うん!とっても美味しい!
美空:えへへ...早起きしてよかったー♡
次の日の大学の屋上。僕は"彼女の手作り弁当"を頂いている。もちろん"彼女"の手から。
◯◯:(...これが...彼女...!!)
___浮ついた気
"オタメシカノジョ" 第2話
___この世は決して平等じゃない。
...だが不幸だけは、誰にでも平等にやってくる__
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第2話
"ウラギリ"
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美空:...それでね、昨日本当に面白くって__
◯◯:うん...うん...
こちらを見ながら終始笑顔で話す美空。
あれから2週間。今日も僕らは屋上で"恋人同士の逢瀬"に勤しんでいた。
今日も美空は心から楽しそうで
"オタメシカノジョ"第3話
___灯台の下はいつだって暗い。自らが放つ眩しい程の光が消えた時...ようやく周りが見えるようになる。
______しかし。
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第3話
"ホンシン"
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美空:あっ!これ◯◯に似合いそう!あぁっ!あれもカワイイー♡ねぇ?全部試着してみよ?
◯◯:ちょ...ちょっと待って...1個ずつ...
いつもより数段テンションの高い美
"オタメシカノジョ"第4話
階段をやや乱暴に駆け上がる。大学内のエレベーターは当然屋上まで行くはずもなく、私は長い階段を登らざるを得なくなっていた。
___全く...何でいつもこんな苦労してまで彼は屋上にいたのだろう。気が知れない。
しかし今はそんなことはどうでもいい。
決着をつけなければ。
_____彼女と。
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第4話
"タイケツ"
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屋上に出る扉を
"オタメシカノジョ"最終話 前編
____全くもってこの世界は不公平だ。
人を好きになる権利すら与えられない。
......否。
___自ら放棄したんだ。私は。
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最終話 前編
"シンソウ"
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彩:...なるほどねぇ..."オタメシカノジョ"かぁ...面白いね。
怒声に押されて屋上を出ていった彼女が落とした紙切れを拾い眺め、友人は苦笑した。
美空:..
"オタメシカノジョ"最終話 後編
___彼の幸せが私の幸せ。
___例えどんな結末でも。
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最終話 後編
"ホンモノ"
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『本当の彼女になって欲しい』
聞きたかった言葉のはずだった。
でも私の口から真っ先に出た言葉は___
美空:...へっ...?えっ...?でっでも...ナギちゃんは...?
____疑問だった。
もちろん嬉しかった。驚いて変な声が出るくらい
"オタメシカノジョ" ~Afterword~
__久しぶりの長い階段を昇りながら思う。
どんな気持ちだったのかな、と。
階段の先、重い鉄の扉の向こうには彼女が待っている筈だ。
扉に掛かる私の手は、緊張で震えている。
勇気を出さなければ。
"あの時"の彼女の様に___
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"オタメシカノジョ"
~Afterword~
"トモダチ"
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薄暗い階段を昇りきり、重い扉を開けると真