プリズムで人生を照らす -傑作映画『天が許し給うすべて』の魅力
【木曜日は映画の日】
以前、映画のカメラマンを紹介したことがあります。その中でも、自然な光を捉えるタイプと、人口の光を捉えるタイプのカメラマンがいました。
人工的な場面を作るカメラマンや映画監督は、光に意味を持たせます。自然ではない光によって、登場人物の心情に意味を持たせて、鑑賞者にそれを味合わせるのです。
そうした人工的な光によって彩られた傑作メロドラマの一つに、ダグラス・サーク監督の、1955年のアメリカ映画『天が許し給うすべて』があります。
現実には