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共同マガジン / 暗闇の森

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一ノ瀬 瑠奈の共同マガジン / 暗闇の森へようこそ。 このマガジンは、noteでの交流を深めるために立ち上げてみた。 人生という暗闇の森の中で,僅かな音や光を頼りに生きる一ノ瀬の…
運営しているクリエイター

#クロサキナオの共同運営マガジン

一ノ瀬 瑠奈 / 共同マガジン『暗闇の森』

Contents エッセイ 暗黒の森 愛しい人 月の灯 こんにちは。一ノ瀬 瑠奈 / イチノセ ルナ…

心の中を辿る旅 -小説『失われた足跡』の魅力

    【水曜日は文学の日】     旅をすることは、自分の内面を探検すること。それは、ロー…

【創作】美術展で【スナップショット】

  デジャブって信じる?   この光景は 前にどこかで見たことがある ってこと?   そう   …

民衆の中のリアル-クールベの絵画についての随想

【月曜日は絵画の日】     絵画において、リアルであることは、よく考えると不思議なことの…

言葉をきらめかせる -ボブ・ディランの詩と音楽

私たちは文学と音楽を切り離して考えています。しかし、本来はこの二つは結構混ざっていたもの…

【創作】ダ・ヴィンチの吸血鬼 第3話(終)

※前回はこちら ダ・ヴィンチの絵が消えた! 静かだった朝食の場は騒然となりました。 ディ…

山の音楽の魅惑 -ブルックナー『交響曲第5番』について

【金曜日は音楽の日】       ブルックナーは、クラシックの中でも、不思議な立ち位置にいる作曲家な気がします。   「嫌いなわけではないけど何となく苦手」という方と、熱烈に好きというファンに分かれる感じがしています。つまり、はっきりと人を挑発するような要素はないのだけど、何かとっつきずらい感じがする。   苦手な方や、まだ聞いたことのない方には、私は『交響曲第5番』をお薦めしたいです。 『交響曲第4番(ロマンチック)』が、一般的にはどちらかというと知名度が高いですが、『第

透明なトーンの美しさ -90年代ゴダール映画の魅力

【木曜日は映画の日】       人には、「この作品が好き」という他に、人生を変えるくらい影…

軽やかな青春の一ページ -夏目漱石『三四郎』についての随想

 【水曜日は文学の日】   あらゆる芸術家には最盛期というものがあります。どれほど平板な…

【創作】城跡にて【スナップショット】

何を考えているのですか? 旅の人   わからない ただ自分の心が身体から離れて 呆然としてい…

潮風の薫る冒険 -漫画『ダンピアのおいしい冒険』の魅力

私は歴史が好きですが、その原点はというと、小学生の頃に読んだ「偉人の伝記」シリーズや、「…

【創作】ダ・ヴィンチの『吸血鬼』第2話

  (※)前回はこちら     それは、不思議な絵画でした。   背景は黒く、赤いローブを纏…

森の吟遊詩人たち -3人の美声ブリティッシュ・トラッド歌手

【金曜日は音楽の日】 私は時折、『ドラゴンクエスト』の影響はゲームだけでなく、ある種の心…

プリズムで人生を照らす -傑作映画『天が許し給うすべて』の魅力

【木曜日は映画の日】       以前、映画のカメラマンを紹介したことがあります。その中でも、自然な光を捉えるタイプと、人口の光を捉えるタイプのカメラマンがいました。 人工的な場面を作るカメラマンや映画監督は、光に意味を持たせます。自然ではない光によって、登場人物の心情に意味を持たせて、鑑賞者にそれを味合わせるのです。 そうした人工的な光によって彩られた傑作メロドラマの一つに、ダグラス・サーク監督の、1955年のアメリカ映画『天が許し給うすべて』があります。   現実には