年賀状の購入
今年も年賀状の購入を考える時期になった。
年賀状を書くのをやめた人も最近は少しずつ増えているように思うが、私は、年賀状をこれからも書き続けるだろう。
私の場合、昔に比べたら、年賀状の購入枚数は減ってきており、ここ5年間は、30枚買えば足りるといった状況である。
今年は、ハガキが63円から85円に値上げされたから、同じ30枚でも去年より660円ほど高くつくわけである。
つまり、購入枚数を10枚ほど増やしたようなものだ。
その負担を嫌って、今年は購入枚数を減らそうと考える人もいるだろう。
だが、どうしても相手が年賀状を送ってくれて、返事を書かないわけにはいかない場合、減らそうにも減らせない。
私は、すでにそういったことも踏まえたうえで、購入枚数が30枚で落ち着いているので、今年もその枚数で近々購入する予定である。
しかし、1年にたった1回のイベントなのに、なぜこうも私たちは堕落してしまっているのだろうか。
まだインターネットが普及していなかった90年代は、私も70枚くらいは手書きで書いていた。
インターネットが普及して、デスクトップパソコンやプリンターが家電店に並ぶようになると、ほとんどの人が、年賀状用の住所録データを呼び出して、買ってきたインクジェットハガキのオモテ面にせっせと住所を印刷した。
ハガキの裏面には、その年の干支のデザインと定番の挨拶文を選択して、自分の住所とともに印刷し、その後は、失礼のない程度に手書きでコメントを添える感じだった。
そのスタイルが、従来の手書きに比べたら、はるかに負担が軽減されてラクだったのだが、今では、年賀状のやり取りすらやめる段階にきている。
スマホでメールするから二重に挨拶する必要はないという点は、理解できる。
私が言いたいのは、スマホではなく、年賀状でしかやり取りすることがない人を、こうも簡単に関係を断ち切れるものなのかということである。
私の場合、珍しいことかもしれないが、幼稚園の先生との年賀状のやり取りがいまだに続いている。
小学校、中学校、高校、大学の先生との年賀状のやり取りもいまだに続いている。
私が一方的に送っているのではない。相手も、元旦に年賀状を送ってくれるのだ。
また、仕事の関係者で律儀な人とは、スマホが普及していても、年賀状のやり取りは続いている。
そういった人たちが、私が毎年書く30人の相手に含まれているのだ。
最後に伝えておきたいのは、人間、手を使って字を書く機会をほとんど失くしたら、いつかボケますよということである。
書道を日々たしなむ人は良いが、そうでなければ、今、自分が日常生活で字を書く機会がどれだけあるか振り返ってみたほうが良いだろう。
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