身につけたい清掃習慣(18)

ふだんの何気ない行動が、家の中をゴミやホコリが移動する原因となっていることに気づいた人は、どうすればよいかお分かりのことと思う。

昨日触れたこと以外でも、例えば、玄関のドアや窓を開けたときに入ってくる風によって移動することもある。

エアコンや扇風機の風でも移動するし、エアコンの風によって目に見えないホコリや塵が舞っている状態を想像すれば、なるべく掃除はまめにやっておくのが良いだろう。

また、悪い癖があったら、それを直すことも必要である。

職場で昼休みに歯磨きをしている人を観察してみると、デスクからお手洗いまで移動する最中にブラッシングしたり、洗面所ではない所で、例えば、壁のポスターを見ながら歯磨きをしている人がいる。

鏡の前できちんと歯磨きしている人ならお分かりのことと思うが、歯磨きをしていると、口の中の歯磨き粉や飛沫が、洗面台や鏡に飛び散ることがある。

それを家の中だと、テレビの前で磨いたり、壁に掛かったカレンダーを見ながら磨いたりすると、本来汚れないところが汚れるわけである。

お菓子を寝転がってポリポリ食べている人は、当然のことながら、食卓に加えて、その場所も定期的に掃除が必要になるから、手間が倍になる。

もちろん、本人の自由だから、そういったことは否定しないが、問題は、掃除を誰がやっているかである。

もし、自分の行動を同居人にとやかく言われてうるさいと思っているのなら、その行動の後に、責任を持って掃除をしているかどうか振り返ったほうが良いだろう。

子どもには、そういったことを物心がつく頃には教えるべきである。

「あなたが汚したのだから、責任を持って掃除をしてね。」ということをしっかり教えて、それを子どもが実行する習慣を身に付けさせないと、結局は大人になって自立したときにズボラになるのである。

私は、子どもの頃は、そうやって教えられてきた。

自分が掃除する手間を省くためには、家族の共有スペースをなるべく利用して、パーソナルスペースは必要最低限の利用にとどめたものである。

世の中の奥様が、旦那に愛想を尽かすとき、こういったズボラがきっかけになることもある。逆もしかりである。


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